
ホンダは欧州市場向けの新型電動バイク「WN7」を正式に発表した。
17日(現地時間)、電気自動車専門メディア『Electrek』によると、WN7はホンダの大型電動二輪車ラインナップの第一弾モデルであり、カーボンニュートラル実現に向けた戦略的取り組みの一環だという。
本モデルは永久磁石同期電動機(PMSM)とチェーンドライブを採用し、5インチのカラーTFTディスプレイを搭載。さらにスマートフォン連携機能を備えた「Honda RoadSync」アプリにも対応している。シート下には20リットルの収納スペースを確保し、日常の使い勝手も考慮されている。
ホンダによれば、WN7は1回の充電で130km以上の走行が可能で、家庭用充電器を使えば3時間以内にフル充電できる。また、CCS2急速充電を利用すれば、バッテリー残量20%から80%までを30分で充電可能だ。ただし、最高速度やモーター出力、バッテリー容量といった主要スペックは現時点で未公表となっている。
生産は今年末にイタリア・アテッサ工場で開始される予定で、欧州市場ではEV補助金の対象となる。しかし、価格は1万2,999ポンド(約260万円)に設定されており、既存の電動スクーターやバイクと比較すると競争力にやや劣る印象だ。
『Electrek』は、ブランド力と品質を前面に押し出すホンダの戦略は一部の消費者には支持される可能性があるものの、市場全体で大きなインパクトを与えるのは難しいだろうと分析している。
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