
中国で開催されたフィギュアスケート大会で、成人男性並みにがっしりとした体格の少年と、小学校低学年ほどの少女がペアを組んで出場し、物議を醸している。
香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」によると、先月25~28日に行われた「2025-2026 中国全国フィギュアスケート選手権大会」のシニア・ペア部門に出場した男女選手の体格差について、世界中のフィギュアファンから批判の声が相次いだ。
問題となっているのは、河北省代表のリ・シンジャー(9歳・女子)とリ・ミンダー(16歳・男子)のペアだ。
競技中の2人の姿は極めて対照的だった。リ・シンジャーはパートナーであるリ・ミンダーの胸の高さにも届かないほど小柄だった。
さらに問題視されたのは、演技内容が非常に高難度だった点だ。2人は、男性が女性を高く投げ上げてキャッチする「トリプル・ツイスト・リフト」や、男性が女性のジャンプを補助する「スロー・トリプル・サルコウ」などの技を披露した。

この試合の写真や映像はXで再生回数700万回を超えるなど大きな反響を呼び、世界中のフィギュアファンから「9歳の女の子が16歳の男の子とペアを組むのは普通ではない」「不自然で見ていてつらい」といった懸念や批判が噴出した。
2人は今大会で127.23点を記録し、出場した9組中8位に終わった。
国際スケート連盟(ISU)の規定では、ペア選手間の年齢差は7年を超えてはならないとされている。李欣澤と李明達はこの規定をぎりぎり満たしているものの、美的価値、選手の安全、スポーツ倫理の観点から深刻な問題があるとの指摘が出ている。
こうした不自然なペアが生まれた背景には、中国国内規定の抜け穴がある。中国ではジュニア大会の出場年齢を13歳以上に制限している一方、上位カテゴリーであるシニア大会には最低年齢制限が設けられていない。
そのため、ジュニア資格を満たさない幼い選手がシニア大会に出場する事態が生じている。
中国国内では、2人が所属する河北省チームのジャン・テンツァオコーチに対する批判も出ている。「SCMP」によれば、このコーチは過去にも年齢差の大きい選手を無理に組ませ、論争を招いたことがあるという。専門家らは、このような「ミスマッチ」が幼い女子選手の身体的発達を妨げ、心理的なトラウマを与える可能性があると警告している。













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