第1回 交流フィルム 映画祭では、日本国内外の映画祭で招待・受賞歴を持ち、高い評価を受けてきたものの、韓国では初公開となるインディペンデント映画6作品が上映される。

上映作品はいずれも、現在の日本映画界における成功した世代交代を可視化すると同時に、韓国映画との情緒的・美学的な共通点を示唆する作品となっている。

 引用:交流フィルム 映画祭
 引用:交流フィルム 映画祭

映画祭のスローガンは「物語を織りなす」。

公式ポスターには、6本の赤い線を貫く1本の黄色い線が、黒いスクリーン上に端正に描かれている。赤は日本映画を、黄色は交流フィルムのアイデンティティカラーであり、スクリーンへと投射される光を象徴する。これは、同時代を見つめる日本映画を編み上げて韓国へ届けようとする交流フィルムの志向を示すと同時に、映画というメディアそのものが「光によって物語を織りなす芸術」であることを象徴的に表現している。

映画祭初日のテーマは「彷徨う青春の奮闘」。就職、家族、愛といった人生の条件の中で揺れ動く若者たちの葛藤と奮闘を描いた3作品が上映される。夢と家族の存在に真摯に向き合う石井裕也監督『愛にイナズマ』(2021)、新型コロナウイルスにおける労働と社会の現実を記録した青柳拓監督のドキュメンタリー『東京自転車節(Tokyo Uber Blues)』(2021)、関係と喪失のはざまで成長していく若者の姿を描いた吉野竜平監督『君は永遠にそいつらより若い』(2021)がラインナップされている。

2日目のテーマは「大人になっていく過程」。子ども、あるいは幼少期から抜け出せないままの大人たちが、世界や他者と衝突し、つながりながら成長していく姿を描いた3作品が紹介される。自分を取り巻く世界と家族の秘密に向き合う子どもたちを、独自で温かな視点で見つめた沖田修一監督『子供はわかってあげない』(2021)、孤立した子どもと大人が出会い、外の世界へと踏み出していく過程を描く森井勇佑監督『ルート29』(2024)、未熟な愛を重ねてきた青年の変化を繊細に描いた増田嵩虎監督『間借り屋の恋』(2021)が上映される予定だ。

 引用:交流フィルム 映画祭
 引用:交流フィルム 映画祭

各作品の上映後には、観客との対話(GV)が行われる。今回のGVは、韓国内ではなかなか出会うことのできない日本のインディペンデント映画監督と直接向き合える貴重な機会となり、作品の文脈や制作の舞台裏を間近で聞くことができる場となる。モデレーターは「CINE21」のイ・ウビン記者と映画評論家のキム・ギョンスが務め、俳優チョン・ハダムをはじめ、『東京自転車節』の青柳拓監督と映画会社Nondelaicoの大澤一生プロデューサー、『君は永遠にそいつらより若い』の吉野竜平監督、『子供はわかってあげない』の沖田修一監督、『間借り屋の恋』の増田嵩虎監督が登壇する予定だ。

今回の映画祭では、日本の実力派俳優による韓国内未公開作品を初めて鑑賞できる点も見どころの一つだ。『海街diary』(2015)などの代表作で知られる日本を代表する女優・綾瀬はるかをはじめ、近年『グッドニュース』(2025)で韓国観客の支持を集めた笠松将、映画『HAPPYEND』(2023)で注目を高めた林裕太らが、新たなキャラクターとしてスクリーンに登場する。また、沖田修一監督(『南極料理人』『横道世之介』)や石井裕也監督のように、すでに韓国内で厚いファン層を持つ監督に加え、国際映画祭で作品性を評価されてきた新鋭監督の作品も併せて紹介される。

交流フィルムを運営するチョン・デヒプログラマーは、今回の上映作について「商業映画と芸術映画の境界に立ち、同時代を最も鋭敏に捉えた作品群を選んだ」と説明する。さらに「公的支援のない個人プロジェクトとして困難も多いが、日々学ぶ姿勢で取り組んでいる」「小規模ながら、この映画祭を通じて日韓のインディペンデント映画コミュニティがつながり、広がっていくことを願っている」と思いを語った。あわせて、「第2回交流フィルム映画祭」の開催に加え、韓国のインディペンデント映画を日本のミニシアターで上映する企画も構想中であることを明らかにした。

第1回交流フィルム映画祭は、NKコンテンツ、D’stationの後援のもと開催され、「韓国初の独立映画専用館」とされるインディスペースと協業することで、「映画を通じて交流する日韓インディペンデント映画人の場」を創出することを目指している。

一般発売に先立ち、1月18日にはTumblbugを通じて、映画祭をより深く楽しめるグッズ付き鑑賞券のクラウドファンディングを実施予定だ。オープンに先駆け、交流フィルムのInstagramやインディスペース、NKコンテンツの公式アカウントでは、各上映作品の予告編や監督メッセージ映像が順次公開され、期待感を高めている。

有馬侑之介
有馬侑之介

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