
今年に入り初めて、ロシア軍用機が北朝鮮を訪問した。航空機追跡サイト「フライトレーダー24」のデータを分析した米国の北朝鮮専門メディア「NKニュース」が10日(現地時間)に報じた。
9日午後7時30分頃、平壌の順安国際空港に着陸したのは、ロシア国防省傘下の第223航空隊所属のイリューシン「Il-62M」(機体番号RA-86572)だ。同機は長距離移動用の政府専用輸送機で、主にロシア政府高官の外遊に使用される。
今回の訪朝は、ロシア代表団がアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビでウクライナ和平に向けた三者交渉(米・露・ウ)に参加した直後に行われた。機体は5日にアブダビを出発してモスクワへ戻った後、ウラジオストクを経由して平壌へ向かっている。
専門家は、今回の訪朝にロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のイーゴリ・コスチュコフ局長が同行した可能性に注目している。コスチュコフ氏は、ウクライナ和平交渉の露側代表団の一員であり、2023年に当時のショイグ国防相が訪朝した際にも随行した人物だ。和平交渉の進展や戦況に関する情報を北朝鮮側と共有し、軍事協力の枠組みを再確認する狙いがあったとみられる。
ウクライナ和平交渉を巡っては、今月初めにアブダビで2回目の三者会合が開かれ、戦争捕虜314人の交換(各157人ずつ)で合意した。米国のスティーブ・ウィトコフ特使はこの成果を「建設的」と評価したが、領土問題などの核心的議題については依然として隔たりが大きい。
こうした中、ゼレンスキー大統領は、米国側から「6月が合意の期限」との趣旨の提示を受けたと述べており、交渉が期限を意識した圧力局面に入りつつある。今回のロシア高官の訪朝は、交渉過程に北朝鮮を一定の役割で関与させる、あるいは軍事協力を誇示することでウクライナや西側諸国を牽制するメッセージとも解釈されている。
















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