6歳の息子をホテル客室に2週間置き去りにした25歳母…男児が口にした最初の言葉は

中国で、20代の母親が6歳の息子をホテル客室に1人残したまま2週間以上姿を消していたことが分かり、波紋が広がっている。取り残された男児はホテル従業員らに世話を受けながら過ごしていたが、ようやく戻った母親に対し、かえって「ママ、大丈夫」と声を掛けたという。
1日(現地時間)、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストなどによると、この出来事は河南省鄭州市のホテルで起きた。25歳のユエさんは今年2月、6歳の息子チェンチェン君を連れてこのホテルに宿泊した。当初は夜に外出し、昼間に戻る生活を繰り返していたが、3月に入ると連絡もないまま姿を消した。チェンチェン君がホテル客室に1人で残された期間は2週間を超えたという。
チェンチェン君は室内で1人きりの時間を過ごしながら、清掃担当の従業員に話し掛けたり、抱き締めてほしいとせがんだりしていた。窓際にしゃがみ込み、外を眺める姿もしばしば目撃された。さらに、客室内のAIスピーカーに「君にも親はいるの」と尋ねた後、「ママに戻ってきてほしい」と話したこともあったという。
ホテル従業員らは交代でチェンチェン君の世話をし、食事も用意した。中でも清掃担当の女性従業員1人は、母親に代わって毎日チェンチェン君と話し、一緒に遊んでいた。従業員らは母親の帰還を求める公開の呼び掛けも行い、警察や地域の社会福祉関係者もユエさんの行方を捜すため支援に乗り出した。
その後、ユエさんは24日になってようやくホテルに戻った。チェンチェン君は母親の姿を見るなり駆け寄り、その胸に抱きついた。ユエさんは、自身の体調が悪く、子どもに病気をうつすことを恐れていたうえ、借金も重なり、そのような極端な行動に及んだと説明した。
これに対し、チェンチェン君は涙を流す母親に向かって「ママ、恨んでいないよ。僕は1人でも大丈夫だよ。早く大人になってママを守るから」と語ったという。
また、特に親しく接してくれた清掃担当の従業員が涙を見せると、チェンチェン君はその涙を拭いながら電話番号を尋ね、「必ず連絡する」と約束した。
ある従業員はユエさんに対し、「最初は皆、あなたを恨んだ」としながらも、「今後は二度とチェンチェン君を1人にしないと約束してほしい。今後またこのホテルを訪れることがあれば、無料で泊まれるようにする」と伝えた。
法曹関係者の間では、今回の件は中国の未成年者保護法に違反する可能性があり、悪質な場合には児童遺棄罪に問われ、最大5年の懲役刑が科される可能性があるとの見方が出ている。
その後、母子は地域当局の支援を受けて故郷へ戻った。ただ、家庭の経済状況が厳しいことから、地域の女性連合会はチェンチェン君を、より生活環境の整った委託家庭に一時的に預けたという。チェンチェン君はその後、初めて幼稚園に通い始めた。













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