夜中に目が覚めた際、スマートフォンで時間を確認する習慣があるなら、今すぐやめた方がよさそうだ。
最近、SNSを中心に「夜中に目が覚めても時計を見ない」という話題が注目を集める中、専門家は、この些細な行動が熟睡を妨げ、深刻な睡眠障害を招く恐れがあると警告している。
シナドットコムなど中国メディアによると、中国睡眠研究会の睡眠呼吸障害専門委員会で副主任委員を務め、四川省第四人民病院の主任医師でもある陳玉潔氏は、夜中に頻繁に時間を確認する行為が、「メラトニン」の分泌を妨げ、異常な生体リズムを固定化させた結果、睡眠の質を低下させると分析した。
人の睡眠は主にメラトニンによって調整されており、日が沈むと分泌量が増えて眠気を促し、昼間に光の刺激を受けると分泌量が減って目覚めを促す仕組みだ。

睡眠中に目が覚め、スマートフォンや時計の画面の光を見た瞬間、メラトニンの分泌が抑制され、睡眠の流れが途切れてしまう。特に体内時計には可塑性があるため、特定の時間に繰り返し目が覚めて時計を確認すると、脳がそれを記憶してしまうという。その結果、夜勤従事者が昼間に眠る体内リズムを形成するのと同じように、毎晩同じ時間に目が覚める「ピーク覚醒」モードが定着する可能性があるという。
生理的要因と同じくらい、心理的なプレッシャーも無視できない。陳氏は、夜中に目が覚めて時間を確認すると、残りの睡眠時間を無意識に計算してしまい、それが不安につながると指摘した。
こうした不安は、体内で「ドーパミン」や「アドレナリン」などのストレス関連ホルモンを活性化させ、脳を警戒状態にする。結果として、「覚醒→時間確認→不安→入眠妨害」という悪循環に陥ることになる。
特に最近普及している「スマートウォッチ」などのウェアラブル機器を使った睡眠モニタリングについても注意を呼びかけた。
市販されている機器の多くは、睡眠構造を完全に科学的に判定できるわけではなく、毎朝、自身の睡眠スコアやデータを過度に確認する行為も、不必要な不安を招く可能性がある。医学的に明確な必要がない限り、睡眠中はどのような形であっても時間を確認したり、機器を操作したりすることは避けた方がよいとしている。
健康的な睡眠を保ち、睡眠障害を予防するために、陳氏は実践的な対策を示した。夜中に一時的に目が覚めた場合は、絶対にスマートフォンに触れず、睡眠データも確認しないまま、自然に再び眠くなるのを待つべきだという。
呼吸を整え、楽な姿勢を取り、心身をリラックスさせることが重要だ。正常な睡眠の過程でも短時間の覚醒は起こり得るだけに、「再び眠らなければならない」という強迫観念から離れ、気持ちを落ち着かせることが、不眠症の予防には何より重要だ。














コメント0