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「ベテランも気づかない落とし穴」…雨の日に”ついやってしまう”その行動が事故を招く

山田雅彦 アクセス  

引用:ゲッティイメージズ
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雨の日の道路では、タイヤと路面の間の摩擦力が低下し、制動距離が乾燥した路面に比べ平均で1.7倍程度に達するとされる。

普段の感覚のまま運転していると、瞬時に危険な状況に陥る可能性があり、特にハイドロプレーニング現象や冠水路への進入といった突発的な状況では、対処法を事前に知っているか否かで事故の有無が分かれる。

雨天は単に視界が悪くなる環境ではなく、車両の基本的な物理特性そのものが変わる条件であるため、基本となる原則を事前に押さえておくことが重要となる。

制動距離は1.7倍に、まずは速度と車間距離から見直す

引用:ゲッティイメージズ
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雨天時の運転で第一に意識したいのは減速である。普段より20〜50%減速し、車間距離は通常の2〜3倍を確保するのが基本である。濡れた路面では、ブレーキを一度に強く踏み込むよりも、複数回に分けて踏むポンピングブレーキ(分割制動)の方が車両制御の面で有利だ。

視界の確保も欠かせない。前照灯はオートモードに頼らず、状況に応じて手動で点灯させるのが望ましい。オートモードでは、雨天時に点灯のタイミングが遅れる場合があるからだ。

出発前のフロントガラスの油膜除去や撥水コーティング、ワイパーの状態確認も、視界確保のための事前措置として有効である。

ハイドロプレーニング現象が起きたらアクセルから足を離す

引用:ゲッティイメージズ
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タイヤの溝が摩耗していたり、空気圧が低下していたりすると、雨水を排出しきれず、タイヤが路面から浮き上がるハイドロプレーニング現象(水膜現象)が発生することがある。

この状態で急ブレーキを踏んだり急にハンドルを切ったりすると、車両のコントロールが効かなくなる。ハイドロプレーニング現象を感じたら、アクセルペダルからゆっくりと足を離し、ハンドルを直進方向に保持するのが最も現実的な対処法となる。

水たまりはできるだけ迂回するのが原則であり、やむを得ず進入する場合は必ず低速を維持する必要がある。水たまり内で停車すると、せき止められた水が逆流し、マフラーや車両下部の隙間から浸水する可能性がある。

車両が浸水した場合の脱出手順

車両が浸水した際は、慌てずにまずシートベルトを外し、水位が低いうちにドアを開けて脱出するのが基本となる。ドアが開かない場合は、水位が窓に達する前に窓を開けて車外へ脱出する。パワーウインドウが作動しない場合は、緊急脱出用ハンマーで窓ガラスを破砕して脱出する。

引用:ゲッティイメージズ
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緊急脱出用ハンマーは、ドアガラス等の強化ガラスに対し、先端を窓ガラスに対して垂直に当てて打撃するのが効果的だ。ハンマーがない場合はヘッドレストの支柱で窓ガラスを割る方法が知られているが、確実性は低く、専用の緊急脱出用ハンマーを常備しておきたい。

フロントガラスは合わせガラスのためハンマーでは破砕できない。一部の車種ではドアガラスにも合わせガラスが採用されているため、自身の車のガラス仕様を事前に確認しておくとよい。

車内外の水圧が均等になるまで待ってからドアを開ける方法は最終手段であり、可能な限りその状況に至る前に脱出を図ることが重要だ。

雨が降る前の事前点検が最善の備え

引用:ゲッティイメージズ
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雨天時の事故の多くは、事前の点検で予防できる。タイヤの摩耗状態と空気圧は、ハイドロプレーニング現象の発生を左右する重要な要素であるため、雨の予報が出たら早めに点検しておきたい。

車内には緊急脱出用ハンマーを常備しておくことが推奨される。ポンチ式(押し当て型)の製品は、打撃型より狭い車内でも扱いやすく、浸水以外にもさまざまな緊急時に活用できる。

雨天時の運転においては、装備以上に日頃の運転習慣が重要となる。減速と車間距離の確保、タイヤ状態の点検という基本原則を継続的に守ることが、どのような先進的な安全装備よりも確実な事故予防につながる。

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