
グーグルと宇宙開発企業スペースXが、宇宙データセンターの構築に向けて協力する可能性に注目が集まっている。
12日、ウォール・ストリート・ジャーナル(以下、WSJ)は、宇宙データセンターの確保に関心を示してきたグーグルが、スペースXとロケット打ち上げ契約を巡って交渉していると報じた。契約が締結されれば、両社は軌道上データセンターの構築に向けて協力する見通しだ。WSJによると、グーグルは現在、他のロケット打ち上げ企業とも契約について協議しているという。
最有力の契約相手として名前が挙がっているのは、宇宙データセンター構想を掲げるスペースXだ。今年2月、スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、スペースXとAIスタートアップのxAIの合併を明らかにし、宇宙データセンター構築への意欲を示した。マスク氏は「2~3年以内にAIコンピューティングを最も安価に実現する方法は、宇宙で行うことになる」と述べ、米連邦通信委員会(FCC)に対し、宇宙データセンター用衛星最大100万機の打ち上げを申請している。
グーグルも、今回の協力が浮上する以前から宇宙データセンターへの関心を示していた。昨年11月には、AI演算を宇宙で行う「プロジェクト・サンキャッチャー」を発表している。太陽光パネルと、グーグルが独自開発したAI演算チップ「テンソル・プロセッシング・ユニット(TPU)」を搭載した小型衛星を軌道に投入し、宇宙空間でAIの学習と推論を行う構想だ。
グーグルは現在、米衛星スタートアップ、プラネット・ラボと共にAI用衛星を製作しており、2027年ごろに初の試験衛星を打ち上げる計画だ。計画発表当時、グーグルのスンダー・ピチャイCEOはFOXニュースのインタビューで「10年後には、この方式がデータセンター構築の主流となると確信している」と述べた。
地上データセンターが飽和しつつある中、大手IT企業もグーグルに続き宇宙データセンターへの関心を強めている。AIスタートアップのアンソロピックは、宇宙インフラの確保に向けてスペースXとの協力関係を深めている。
アンソロピックは今月初め、スペースXのデータセンター「コロッサス1」を活用するパートナーシップ契約を締結し、将来的には宇宙ベースのAIデータセンター開発における提携も視野に入れると明らかにした。メタは宇宙データセンターとは異なるアプローチとして、今年4月、衛星を通じて収集した太陽光エネルギーを地上に送る技術を持つエネルギースタートアップ、オーバービュー・エナジーと協力契約を結んでいる。
専門家らは、宇宙データセンターの構築には依然として多くの工学的課題が残るとしつつ、電力不足の深刻化とAIインフラ需要の拡大を背景に実現する可能性があるとみている。















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