AI投資ブームで物価上昇も、持続的インフレにはつながらず
TFの調査結果、数カ月以内に公表へ 6月PPIは改善
「基調インフレ示す指標としては不完全」

米連邦準備制度理事会(FRB)のケビン・ウォーシュ議長は15日(現地時間)、トランプ政権と定期的に意思疎通を図っている一方、FRBの独立性は維持されているとの認識を示した。
米メディアのCNBCやアクシオスなどによると、ウォーシュ議長は同日の米上院銀行委員会の公聴会で、「財務長官と毎週会談しているほか、その合間にも頻繁に電話で協議している」と説明した。一方で、政策金利に関する判断は自身が下すと強調した。
FRB議長と財務長官が毎週朝食を共にするのは慣例とされるが、CNBCはウォーシュ議長の発言について、それを上回る頻度で政権側と意思疎通を図っていることを示唆したものだと分析した。
また、ウォーシュ議長は、就任後にドナルド・トランプ米大統領と対話したことがあるかとの質問に対し、「公にはしたくない」と述べた。その上で、「これだけは断言できる。大統領は私がこの職に就く前も、就任宣誓を行う前も、金融政策に影響を及ぼそうとしたことは一度もない」と強調した。
ウォーシュ議長はこの日、人工知能(AI)を巡る投資ブームとインフレの関係についても言及した。AI投資ブームは当面、物価を押し上げる可能性が高いものの、持続的なインフレにはつながらないとの認識を示した。
「AI投資ブームが今後1年間で物価を押し上げるかと問われれば、そう考える」としつつ、「それをインフレと判断するかどうかはFRBが決めることであり、その点について我々の考えを示していく」と説明した。さらに、「一時的な物価上昇を必ずしもインフレとは捉えていない。供給面の対応が進むことで、価格上昇は抑制されると考えているためだ」との見方を示した。
一方、FRBの運営体制などを検証する5つのタスクフォース(TF)については、数か月以内に調査結果を公表する予定だと明らかにした。「私はあまり気長な性格ではない。多くの人は、この膨大な作業をきちんとやり遂げるには数年かかると言っていたが、私は6カ月の期限を与えた」と述べた。
また、同日発表された6月の生産者物価指数(PPI)については、「どの中央銀行も、データが望ましい方向に向かっていることは歓迎するだろう」としながらも、「いずれも基調的なインフレの実態を十分に反映していない不完全な指標だと考えている」と述べた。
6月のPPIは前月比0.3%低下し、市場予想を上回る下落率となった。一方、変動の大きい食品とエネルギーを除くコアPPIは前月比0.1%上昇した。
ウォーシュ議長は、「FRBのタスクフォースでは、変化する経済環境において、経済統計機関の役割をどのように強化できるかを検討する」と付け加えた。















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