
米国の著名投資家、ウォーレン・バフェット氏(バークシャー・ハサウェイの会長)が、現在の金融市場について改めて「ギャンブル(gambling)」と評した。投資家が長期的な価値を重視せず、投機的な傾向を強めているとの認識を示したもので、今年5月にも同様の趣旨で市場を批判していた。
バフェット氏はこの日、米経済メディアCNBCに出演し、「誰もが投資よりギャンブルを好むようになると、価値のある銘柄を見つけるのは難しくなる」と述べた。また、「信じられないほど多くの投資機会が次々と舞い込む時もあれば、2年間かけてようやく一つの投資機会を見つけられるだけでも非常に幸運という時もある」とした上で、「通常は後者のような状況であるべきだ」と語った。さらに、「人間はギャンブルが大好きだ。そのため、投資家を育てるよりも、ギャンブラーを生み出す方が、より金になる」と指摘した。バフェット氏は以前から「自分がよく理解しているものにだけ投資すべきだ」という原則を重視してきた。市場の短期的な値動きではなく企業の本質に目を向け、企業の内在価値に基づいて銘柄を選び、長期保有する価値投資を好んでいる。バフェット氏の目には、現在の市場は企業価値に投資する場というより、投機的な取引が横行するギャンブルに近い状態に映っている。
今年5月に開かれたバークシャー・ハサウェイの年次株主総会でも、バフェット氏は同様の見解を示していた。当時、株式市場を「カジノ付きの教会」に例え、「人々のギャンブル心理がこれほど強まったことはなかった」と語っている。
また、バフェット氏は、バークシャー・ハサウェイが最近、グーグルの親会社アルファベットに大規模な投資を行ったことについて、「私が始めた」と明かした。自身の後継として最高経営責任者(CEO)に就任したグレッグ・エイベル氏ではなく、自らがアルファベットへの投資を主導したという。先月、アルファベットはAI(人工知能)インフラ投資のため800億ドル(約12兆9,600億円)規模の増資を実施し、バークシャー・ハサウェイは第三者割当方式で100億ドル(約1兆6,200億円)相当のアルファベット株を取得した。巨額の手元資金を抱えていたバークシャー・ハサウェイが投資に乗り出したことで、市場の注目を集めた。一方でバフェット氏は、「私たちは常に話し合っているが、最終的な決定権を持つのは彼(グレッグ氏)だ」と説明し、アルファベットにもっと早く投資しなかったことについては「判断ミスだった」と認めた。
また、バフェット氏は、今後ビル&メリンダ・ゲイツ財団に寄付しない理由についても説明した。バフェット氏は14日に発表した声明で、「今後8年間で保有するバークシャー・ハサウェイ株を全て処分する」とした一方、寄付先からゲイツ財団を除外した。その直接的な理由は、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏と性犯罪者ジェフリー・エプスタイン氏との関係だった。バフェット氏は両者の関係について「不快だ」と述べ、「ゲイツ氏は過ちを犯した。しかし、私自身も人を雇ったり友人を選んだりした後で、時間がたつにつれ、思っていた人物ではなかったと気付いたことがある」と語った。















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