
全国各地でクマの出没による事故が相次ぐ中、京都府内の防刃衣料メーカーがクマ対策のための防護服を開発・販売し、注目を集めている。
27日(現地時間)、Yahoo! JAPANは、京都府八幡市に本社を置く防刃衣料メーカー、サクセスプランニング株式会社が最近、野生動物対策用防護服「熊テクター」を発売したと明らかにした。この製品は地方自治体のパトロール要員、警備員、一般住民など、屋外活動者を主な使用対象としている。
開発は昨年秋、一部自治体や企業から「既存の防刃製品がクマの攻撃にも十分に対応できるのか」という問い合わせが続いたことがきっかけとなった。

熊テクターは高い強度を持つ特殊なポリエチレンの繊維や、ガラスを溶かして繊維状にしたグラスファイバーなどの素材を使用している。熊テクターは、それらの生地を重ね合わせることで強度を高め、頭・首・上半身・腕などをそれぞれ保護する構造に設計されている。製作会社は活動性を考慮し、全体の厚さを1cm未満に抑えたと説明している。
耐久性の実験は、大阪産業大工学部と共同で行った。実験ではツキノワグマの爪がある前足の剥製を使用して実際の攻撃状況を再現した。また、26kgの重りを秒速4.9mの速さで落下させて衝撃を与えた結果、一般的なニット素材は大きく損傷したのに対し、熊テクターの素材は表面に小さな傷が生じただけだったことが確認された。
最近、日本ではクマの出没とそれに伴う人身被害が社会問題として浮上している。山間地域の人口減少や生息地の変化、餌不足などが重なり、クマが居住地近くまで接近する事例が増えている。これを受けて各自治体は監視要員の拡大と捕獲体制の強化に乗り出している。
サクセスプランニング株式会社の桑原由香子社長は「クマによる被害を少しでも減らしたい」と述べ、「緊急時に命を守る助けになればと思う」と語った。
なお、熊テクターは防護フード(税込8万8,000円)、防護チョッキ(税込8万8,000円)ネックガード(税込み4万9,500円)、防護腕カバー(税込3万5,200円)などで構成されており、大手通販サイトを通じて販売されている。













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