イランMOUへの「譲歩」批判にトランプ大統領が反発「嫉妬か愚かさだ」

米国とイランが締結した戦争終結に関する了解覚書(MOU)を巡り、米国内の一部で「過度な譲歩」との批判が出ていることについて、米国のドナルド・トランプ大統領が不快感をあらわにした。
トランプ大統領は18日(現地時間)、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「株式市場は過去最高値を更新したばかりで、原油価格は急落している。そうした状況で、私がイランに十分強硬ではなかったと考える愚か者たちは、嫉妬しているか、悪人か、あるいはただの愚か者だ」と投稿した。
この投稿は、トランプ大統領が欧州訪問を終えてホワイトハウスに戻った直後の同日未明に掲載された。MOUの署名発表後、一部で批判の声が高まったことを受けた反応とみられる。
トランプ大統領は前夜、フランス・パリ近郊のヴェルサイユ宮殿でイランとのMOUに署名し、同じ時間帯にイランのマスード・ペゼシュキアン大統領もMOUに署名したと明らかにした。当初19日にスイスで予定されていた署名は2日前倒しされ、それぞれの場所で行われた。
14項目からなる合意文書の骨子は、ホルムズ海峡を直ちに開放し、イランが核兵器を放棄する意思を確認したうえで、今後の交渉を通じてイランの濃縮ウラン備蓄についても措置を講じるという内容となっている。
ただし、ホルムズ海峡を通行料なしで通航できる期間を60日に限定し、3,000億ドル(約48兆4,300億円)のイラン再建基金を創設するほか、イランに対する制裁解除を約束する内容などを巡っては、共和党内からも批判が上がっている。
共和党内でトランプ大統領に批判的な立場を取る共和党のビル・キャシディ上院議員(ルイジアナ州選出)は「ロナルド・レーガン元大統領が墓の中で寝返りを打っている」と述べ、「イランの核の野望は抑え込まれておらず、ホルムズ海峡を脅かすことが効果的だという教訓まで得た」と批判した。
共和党のテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)も、保守系メディア「ワイヤー」のインタビューで「大統領は極めて誤った助言を受けているようだ」と述べた。さらに「歴史を見れば、我々を破滅させようとする神権政治体制の狂信者たちに数十億ドルを与えることが、いかに悪い考えかが分かる」と指摘した。













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