
中国の30代男性が、ビデオ通話でわずか5分話しただけの女性と3日後に結婚し、その後、離婚訴訟に発展するトラブルが起きた。男性は結婚の手続きや支度金などの名目で、これまでに計26万5,000元(約631万5,000円)に上る多額の現金を支払わされていたという。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が19日に報じたところによると、中国・浙江省に住む32歳の男性は、両親に勧められて結婚仲介業者に登録した。登録料は200元(約4,800円)だった。
男性は当初、同じ地域に住む女性3人を紹介されたが、いずれも結婚には至らなかった。その後、業者は別の地域に住む女性を紹介し、「2日以内に結婚を成立させる」と説明したという。
今年4月、男性は陝西省出身の30歳の女性を紹介された。業者が提示したプロフィールには、女性に借金や犯罪歴、重い病気はなく、スピード婚や他地域への転居にも同意していると記されていた。
2人が直接やり取りしたのは、5分間のビデオ通話だけだった。男性が職業を尋ねると、女性は営業職だと短く答えたが、それ以外の質問にはほとんど仲介業者が代わりに答えたという。業者は、結婚前に信用情報の照会書と健康診断書を提出すると約束していた。
男性の家族はこの説明を信じ、2人は直接会わないまま結婚へ進んだ。男性側は結納金10万元(約238万2,700円)と仲介手数料16万元(約381万2,400円)など、計26万5,000元を支払った。
両家の親が顔合わせもしないまま、2人は出会いから3日後に婚姻届を提出した。
しかし、結婚生活はすぐに揺らぎ始めた。
業者が約束した書類の提出を先延ばしにしたため、不安を感じた男性は妻を連れて銀行へ行き、信用情報を確認した。すると、妻に相当の借金があることが分かった。妻は、元交際相手の借金で自分とは関係ないと説明したという。
さらに、モバイル決済アプリに登録されていた名前が、業者のプロフィールと異なっていることも判明した。
翌日には、妻が肝機能の数値が高く、減量が必要な状態だと話したという。ただ、妊娠には問題ないとも説明した。
結局、結婚から9日後、男性は離婚を求めた。
妻は当初、離婚に同意する様子を見せたが、その後、男性を相手取り離婚訴訟を起こした。妻は、夫からの要求でうつ病を発症したとして診断書を提出し、慰謝料5万元(約119万1,300円)を請求している。また、男性から化粧を強要され、家事や就職も求められたと主張している。
一方、男性も結婚仲介業者を相手取り、仲介手数料16万元の返還を求めて提訴した。しかし業者側は、実際に婚姻届が出されているとして返金を拒否している。さらに、2人が手数料を取り戻すために「偽装離婚」を企てたのではないかとの疑いも示している。













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