
中国が米国や欧州連合(EU)と通商摩擦を繰り広げるなか、中国の副首相が、自国の大規模な貿易黒字に対する国際社会の批判に正面から反論した。
香港経済日報や経済通、中央通信によると、丁薛祥(ディン・シュエシアン)副首相は22日、北京で開かれた第4回中国国際サプライチェーン促進博覧会(チェーン博)の開幕式に出席し「中国は決して意図的に貿易黒字を追求しない」とし「中国の輸入の拡大を妨げる最大の障害は、中国の内部ではなく、国家安全保障の概念を過度に拡大して適用し、輸出管理を乱用する一部の国々だ」と述べたという。
そのうえで丁副首相は、中国が責任ある大国として、世界の産業網や供給網の安定に積極的に貢献していると主張した。
丁副首相は、中国の産業の競争力が、政府の保護政策によるものではなく、改革開放の過程で構築した完全な産業の体系や、超大型の内需市場、豊富な人材、持続的な革新の能力から生じていると強調した。また、中国は世界第2位の消費市場や輸入市場であり、160以上の国・地域の主要な貿易相手国だとし、年間の輸入の規模が20兆元(約476兆6,100億円)を超えると説明した。
続けて丁副首相は「中国が自発的に輸入を拡大し、貿易の安定的な発展を促進してきた」とし「世界各国に、より多くの市場の機会を提供し、中国市場の成果を共有したい」と述べた。
中国は最近、世界各国から過剰生産との批判に直面している。米国の高い関税の賦課にもかかわらず、中国の輸出は堅調な増加を続けている。2025年の貿易黒字は史上初めて1兆ドル(約161兆6,600億円)を突破し、1兆1,800億ドル(約190兆7,600億円)を記録した。こうした大規模な黒字は、中国製品が世界市場を侵食し、各国の製造業を脅かすという懸念を呼び起こしている。
丁副首相は、最近の中東情勢についても言及した。ホルムズ海峡の通航の支障の懸念から、原油や天然ガス、肥料の供給網の不安が高まっているが、中国は国際的なエネルギー市場の安定のために努力していると言明した。さらに「中国の製造業は、重要な時期に供給網の混乱を引き起こしたり、つながりを断ち切ったりしない」とし「世界経済の安定や自由な発展を支える原動力になろうと努めている」と付け加えた。
丁副首相は、世界の供給網の安定のための課題として、相互の信頼の強化、貿易の円滑化、産業の融合の発展、資源の共有の拡大の4つを提案し「貿易戦争や関税戦争は、世界により多くの対立をもたらすだけだ」と力説した。















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