IAEA査察合意巡り食い違い…米・イランの主張が対立

ドナルド・トランプ米大統領とイランが、国際原子力機関(IAEA)による核査察を巡って対立を深めている。トランプ大統領は、イランが核査察に同意し、米国の専門家も査察に参加できると主張したが、イラン側はそのような合意は存在しないと反論した。
ロイター通信によると、トランプ大統領は23日(現地時間)、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、「イランは最も厳格な核査察を長期間、事実上無期限に受け入れることに完全に同意した」と主張した。さらに、核検証には米国側の専門家や技術者も参加できるとし、厳格な検証体制が導入されるとの認識を示した。また、「イランがこうした条件に同意していなければ、その後の交渉も行われなかっただろう」と強調した。
しかし、イラン政府はこれを直ちに否定した。イラン外務省のイスマイル・バガイ報道官は記者会見で、「IAEAによる核施設査察計画に合意した事実はなく、米国側の主張は事実ではない」と述べた。特に、米国とイスラエルによる攻撃を受けた核施設については、現時点で査察を受け入れる予定はないと明確に否定した。
IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は、査察再開に向けた実務協議が進められていると明らかにした一方、具体的な方法や時期はまだ決まっていないと説明した。イラン側もIAEAとの技術協議の可能性は残しているものの、米国が主張する水準の包括的な核検証には同意していない。
ロイター通信は、今回の論争が米国とイランの交渉における最大の争点となっている核検証問題を改めて浮き彫りにしたと分析した。双方とも交渉は順調に進んでいると主張しているが、実際には主要な条件を巡る説明に食い違いがあり、今後の最終合意に向けた交渉でも難航が予想される。














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