
中国・北京の中心部で発生した軽飛行機衝突事故の波紋が広がっている。中国当局は事故原因の調査とともに全国の民間軽飛行機の運航を事実上停止させる緊急措置を講じ、ドローン(無人機)やスカイダイビングなど低高度飛行活動も大幅に制限した。
29日(現地時間)のフィナンシャル・タイムズ(FT)によると、中国当局は26日に発生した事故を受け、全国の民間固定翼機やグライダー、スカイダイビング用航空機の運航停止を指示したという。公式発表はなかったが、各地域の航空会社や飛行学校は中国民用航空局(CAAC)の指示を受けてすべての飛行を停止していると明らかにした。
事故は26日の午後5時55分頃、北京の朝陽区で発生した。中国製単発エンジンの2人乗り軽量スポーツ航空機「SA60L・オーロラ」が最高層ビルの528m高のCITICタワーの外壁に衝突した。当時、航空機には操縦士1名のみが搭乗しており、操縦士は現場で死亡した。建物の外壁のガラスが破損し、破片が道路に落下したため、地上にいた市民13名が負傷し病院に運ばれた。
飛行機追跡サービスのフライトレーダー24によると、事故機は北京東北部の平谷・石仏寺空港近くから離陸し市内方向に飛行したが、突然航路を外れ、朝陽区上空で信号が途絶えたという。この機体は北京の一般航空会社である東時双悦飛行学校が観光飛行と操縦教育に使用していた航空機と知られている。事故の原因はまだ公表されておらず、中国当局が機体の欠陥や操縦士の過失などすべての可能性を調査中だ。
事故現場は北京中心ビジネス地区(CBD)に位置し、中国指導部がある中南海にも近い安全保障の要所だ。このため、中国内外では厳格な飛行制御下にある首都の中心部で軽飛行機がどのように最高層ビルまで接近できたのかについての疑問が高まっている。事故直後、中国のSNSでは関連投稿が迅速に削除され、現場撮影も制限されたと伝えられている。














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