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「知らぬ間にタイヤが浮いている」梅雨時の運転に潜むハイドロプレーニングの罠

山田雅彦 アクセス  

引用:AI制作画像
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梅雨時になると避けられない雨天時の運転。雨の降る道路では、普段よりはるかに多くの危険が潜んでいる。首都高速道路が公開した統計によると、雨天時の人身事故発生件数は晴れの日の約4倍、道路施設物との接触事故は約6倍に達する。

毎年梅雨時になるとこのような数値が繰り返される理由は単純だ。濡れた路面、視界の悪さ、雨音による聴覚の鈍化が同時に重なるからである。さらに、実際に取り締まりの対象となる「泥はね運転」にも注意が必要だ。

なぜ危険なのか、ハイドロプレーニング現象と視界不良に注意

梅雨時の事故の最大の原因の一つは「ハイドロプレーニング現象」だ。雨水が溜まった道路を高速で走行すると、タイヤと路面の間に水の膜が形成され、タイヤが路面から浮いてしまう。その結果、ハンドルやブレーキが正常に機能しなくなる。速度超過、タイヤの摩耗、空気圧不足が主な原因とされ、普段からタイヤの状態を点検し、安全な速度を維持することが予防策として提案されている。

引用:AI制作画像
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さらに、梅雨特有の曇天と降り続く雨は視界を大きく低下させ、追突・衝突事故のリスクを高める。雨が降り始めたら早めにワイパーを作動させ、周囲が暗くなればヘッドライトを点灯し、前車との車間距離を十分に確保することが基本的な対策として挙げられる。

実際、首都高速道路の統計によれば、雨天時の道路施設物との接触事故は時間あたり0.95件で、晴れの日(0.15件)の約6倍、人身事故は時間あたり0.25件で晴れの日(0.06件)の約4倍に達する。高速道路は一般道路よりも速度が高いため、事故のリスクがさらに増す。特に急カーブ区間ではスリップや遠心力による車線逸脱に注意が必要だ。

雨音による危険の見逃しと「泥はね運転」に注意

梅雨時には雨音のために、踏切に近づく電車や緊急車両のサイレンなど車外の音を聞き逃しやすくなる。このような状況では、カーオーディオの音量を下げるか、雨水が入らない範囲で窓を少し開ける方法が推奨される。

引用:AI制作画像
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事故の危険と同じくらい注意が必要なのが、いわゆる「泥はね運転」だ。道路交通法第71条第1号は「ぬかるみ又は水たまりを通行するときは、泥よけ器を付け、又は徐行する等して、泥土、汚水等を飛散させて他人に迷惑を及ぼすことがないようにすること」と明記しており、これに違反すれば明らかな交通法規違反となる。

日本自動車連盟(JAF)が2016年に実施した実験によれば、水深約1cmの水たまりを通過する際、歩行者に水が跳ねないようにするには時速10km以下に減速する必要があることが示された。道路中央線側の水たまりを速い速度で通過すると、対向車のフロントガラスに多くの水が跳ねて瞬時に視界を遮る可能性があるため、対向車とすれ違う際も速度を落とす配慮が必要だ。

引用:AI制作画像
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梅雨時は歩行者の動きにも注意が必要

梅雨時の運転では、車両側の危険要因に加えて、歩行者の動きにも注意を払う必要がある。傘をさして歩く歩行者は視界が狭まり、普段とは異なる突発的な行動をする可能性があると指摘されている。結局、梅雨時の安全運転の鍵は、速度を下げ、車間距離を十分に取り、視覚と聴覚が同時に低下する状況を常に念頭に置くことだ。

統計が示すように、雨の日の事故の危険は晴れの日とは比べ物にならないほど大きい。タイヤの状態点検と減速、早期のワイパー・ヘッドライト使用、十分な車間距離の確保という基本ルールを守るだけで、ハイドロプレーニング現象や視界不良による事故の多くを予防できる。また、水たまりの前での減速は事故予防を超えて道路交通法が定めた義務でもある。本格的な梅雨の季節を前に、これらの基本ルールを再確認する必要がある。

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