ウクライナ、ロシア石油施設を攻撃…トランプ氏のパトリオット生産承認翌日

ドナルド・トランプ米大統領がウクライナにパトリオット防空システムの生産を認める方針を示した翌日の9日、ウクライナ軍のドローンがロシアの石油貯蔵施設を新たに攻撃し、アゾフ海ではタンカー2隻を炎上させた。
ウクライナによるロシア各地の製油所やエネルギー関連インフラへの攻撃が続く中、ロシアでは複数の地域でガソリン不足や燃料配給が実施され、給油のために運転手たちが数時間待つケースも出るなど、深刻な燃料危機が広がっている。
ロシア西部トベリ州のビタリー・コロリョフ知事代行によると、9日未明にウクライナ軍のドローン攻撃でトベリ州内の石油貯蔵施設で火災が発生したという。
また、南部スタブロポリ地方ビャズニキでもドローン攻撃により石油貯蔵施設が炎上したと、ウラジーミル・ブラディミロフ知事が明らかにした。火災の拡大を受け、施設周辺の集合住宅の住民には避難命令が出されたという。
ロストフ州のユーリー・スルサル知事によると、アゾフ海ではウクライナ軍のドローン攻撃によりタンカー2隻が炎上した。このうち1隻は現在も火災が続いており、乗組員は避難したという。今回のウクライナの攻撃はこの数日間に同地域で相次いでいるタンカー攻撃の一環で、ロシアが占領するクリミア半島への燃料供給を断つことが狙いとみられる。
ロシア国防省は8日夜から9日未明にかけて、ロシアの防空網がウクライナ軍のドローン73機を撃墜したと発表した。
一方、ウクライナ空軍はロシア軍が8日夜、長距離攻撃型ドローン94機と弾道ミサイル2発を発射したと発表した。ドローン72機は迎撃したものの、ドローン19機とミサイル2発が13カ所に被害を与えたとしている。
8日にトルコで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせて行われたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との会談でトランプ大統領は、ウクライナでパトリオット防空システムを生産できるよう承認する方針を示した。長年この技術供与を求めてきたウクライナにとって、大きな成果と受け止められている。
今回の会談は2025年2月にホワイトハウスで行われた会談でトランプ大統領がゼレンスキー大統領を厳しく非難した際とは対照的な雰囲気だった。トランプ大統領はこの日、戦争終結に向けたウクライナの取り組みを評価し「驚くべき成果を上げており、非常に効果的だった」と述べた。













コメント0