
サウジアラビアが、米国とイランの対立の長期化を受け、ホルムズ海峡を経由せず西部の紅海沿岸へ原油を輸送する迂回ルートの拡充を検討していることが明らかになった。
7日(現地時間)、ロイター通信によると、サウジアラビアは東部油田から紅海沿岸のヤンブー港まで原油を輸送する東西原油パイプラインの輸送能力を、1日当たり最大200万バレル拡大する計画について協議しているという。
現在、このパイプラインの輸送能力は1日当たり最大700万バレルで、拡張後は最大900万バレルに達する見通しだ。
現地関係者によると、サウジアラビアはクウェートやカタールなど近隣諸国と初期段階の協議を進めているが、パイプラインの増設に当たるのか、それとも既存設備の改良にとどまるのかは明らかになっていない。
サウジアラビアのこうした動きは、米国とイランの軍事衝突以降、イランによるホルムズ海峡封鎖が長期化し、ホルムズ海峡封鎖の長期化への対応策とみられる。当時、湾岸産油国は海峡封鎖の影響で1日当たり最大1,200万バレルの原油生産を停止せざるを得なかった。
ただ、関係者は輸送能力の拡大には数十億ドル(約数千億円)規模の投資と数年に及ぶ工期が必要になるとの見方を示した。
英政治コンサルティング会社Hardcastle Advisoryの関係者は、「サウジアラビア、クウェート、カタールが参加する新たなパイプライン網の構想は、現在の戦略環境を反映したものだ。今回の軍事衝突は、ホルムズ海峡への過度な依存がいかに危険かを地域諸国に改めて認識させた」と分析した。
一方、米国とイランは停戦に関する了解覚書(MOU)で合意したものの、イランによる商船攻撃を受け、米国は対イラン空爆を再開し、再び緊張が高まっている。米中央軍はこの日、「X」への投稿で、「国際水域で民間人が乗る商船を標的とした攻撃への対応として、イランに甚大な代償を払わせるため、一連の大規模な空爆を開始した」と強調した。













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