
タイで、托鉢巡礼に出ていた僧侶の列にピックアップトラックが突っ込み、8人が死亡する事故が発生した。トラックを運転していたのは11歳の子どもだった。親の車を無断で運転し、僧侶約30人が歩いていた道路へそのまま突っ込んだことが調査で分かった。
事故はどのようにして起きたか
事故は7月2日、タイのムクダハン県で起きた。バンコクから北東に約600km離れたこの地域で、僧侶と在家信者からなる一行がウボンラーチャターニー県まで約260kmの徒歩巡礼を始めてから、約30分後のことだった。

警察によると、11歳の少年が親のピックアップトラックを無断で運転し、車を制御できなくなって、道路脇を一列に歩いていた僧侶たちにそのまま突っ込んだという。
凄惨な現場、目撃者が語った瞬間
この事故で僧侶8人が死亡した。5人は現場で死亡し、3人はその後、病院で死亡が確認された。負傷者は10〜20人規模とされ、このうち4人はムクダハン病院で重体、10人は重傷の状態で治療を受けている。

現地の救助団体が公開した付近の監視カメラ映像には、一列に歩いていた僧侶たちの後方からトラックが高速で近づき、衝突する瞬間が映っていた。
事故当時、マントラを唱えていたという僧侶ソムポンは現地メディアに、「トラックが近づいてくるのは見えたが、一瞬で正面から突っ込んできた」と話した。さらに「幸い、私を含む前方の9人は身をかわしたが、後方にいた人たちは衝撃で宙に浮いた」と伝えた。

捜査は今どこまで進んでいるか
警察は少年の身柄を確保し、児童保護担当官が到着し次第、調べを進める方針だ。ムクダハン県警察本部のパイロジ・タイプッサ本部長は、「容疑者は児童だ。事故車両は原因究明のため押収した」と明らかにした。
警察はまた、少年の養育責任の所在を確認するため、両親に出頭を求めており、今後、法的手続きが進められる予定だ。タイでは僧侶は社会的に高い尊敬を受ける存在であり、托鉢の列は、人々が功徳を積むために布施をする日常的な光景の一つだっただけに、今回の事故は現地社会に大きな衝撃を与えている。













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