
最近、妊娠後に体重が増えたことを理由に、周囲から「痩せたほうがいい」といったプレッシャーを受けたという女性たちの投稿が、インターネット上で相次ぎ話題となっている。
あるユーザーは「X」(旧Twitter)で「夫から『妊娠して太った』と何度もからかわれ、『仕方のないことだからやめて』と何度お願いしても続けられ、一人で泣いた」と投稿した。続けて「夫に『妻がどんどん大きくなってつらい』と言われ、本当に悲しかった」と胸の内を明かした。
別のユーザーも「私も妊娠後に太り、夫から『豚みたい』と言われた。本当に傷ついた」「妊娠中に受けた悲しい出来事は一生忘れられない」とつづった。
また、別の女性は「産婦人科でも体重が増えると厳しく注意される。身長165センチ、体重43キロで妊娠したが、『5キロ以上増えると出産が難しくなる』と言われた」と主張した。
さらに、「普通の国なら妊娠中に体重が増えるのは当然という認識がある。赤ちゃんがしっかり成長するには、母親が十分に栄養を取ることが大切だから」とした上で、「日本ではいつの間にかその当たり前の認識が失われた。痩せた妊婦は『自己管理ができる母親』、体重が増えた妊婦は『怠けている母親』と見られてしまう。出生率が世界でも低い国で、妊婦に十分食べることすらためらわせている」と指摘した。
厚生労働省が公表した2024年人口動態統計によると、2024年に日本で生まれた日本人の出生数は前年比5.7%減の68万6061人となり、1899年に統計を取り始めて以来、初めて70万人を下回った。
朝日新聞は、国内の年間出生数が68万人台に落ち込む時期が、政府の想定より15年も早かったと報じた。国内の合計特殊出生率は2015年の1.45をピークに、その後も低下が続いている。

妊娠中の適切な体重増加は10~12キロ 「適切な栄養摂取は胎児の発育に不可欠」
妊娠すると母体の体重が増えるのは自然なことだ。妊娠に伴い血液量や体液量が増加するほか、胎児や羊水、胎盤などの重量が加わるためだ。
妊娠中の適切なエネルギー摂取と体重増加は、胎児の発育や成長に欠かせない。現在は妊娠前の身長と体重を基に、妊婦一人ひとりに適した体重増加の目安を算出する方法が用いられている。
妊娠中の適切な体重増加は10~12キロ程度とされる。妊娠前に肥満と診断された妊婦は、妊娠中の体重増加を7キロ程度にとどめるよう注意が必要だが、無理なダイエットを試みるのは危険だ。
過度な食事制限によって母体や胎児に必要なエネルギーが不足すると、母体の脂肪が分解されてエネルギー源として消費されるため、胎児の発育や脳の発達に悪影響を及ぼす恐れがある。双子を妊娠している場合は、16~20キロ程度の体重増加が推奨されている。
一方で、妊娠中の過度な体重増加は、高血圧や妊娠糖尿病のリスクを高める可能性があるため注意が必要だ。特に妊娠後期に1週間で500グラム以上急激に体重が増えた場合は、さまざまな産科合併症のリスクが高まるとされ、注意が必要とされている。















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