「選挙前の焦りを見透かされたか」中国、ボーイング購入を遅らせ“トランプを揺さぶる”

ドナルド・トランプ米大統領が5月の訪中で習近平国家主席との首脳会談後に取り付けたボーイング機200機の購入手続きが進展していないと、米政治専門メディアのポリティコが22日に報じた。
同メディアは関係者の話として、中国側が新たな条件を提示しており、合意の履行が危ぶまれていると伝えた。
ポリティコによると、中国側は購入条件として、ボーイング機のエンジン部品の長期供給保証を求めたため、ホワイトハウス側が難色を示し、交渉は行き詰まったという。
同メディアは、ホワイトハウスが訪米中の中国の馬朝旭外務次官に対し、ボーイング機200機の購入を巡る交渉の停滞について問題提起する方針だと報じた。
また、ボーイング機200機の購入合意は、5月の首脳会談で実現した数少ない成果だったとされ、ホワイトハウスはこれを大きな成果と位置付けていたと伝えた。
さらに、この合意の履行が遅れたり頓挫したりすれば、両首脳が昨年10月に合意した貿易休戦の維持に向けた取り組みにも悪影響を及ぼす可能性があると伝えた。
ホワイトハウスは、170億~190億ドル(約2兆7,800億~3兆1,100億円)規模とされる旅客機の売買契約が遅れている責任は中国側にあるとの立場を示し、機体売却後の保守・整備に関する取り決めは、両首脳による当初の合意には含まれていなかったと主張している。
関係者の一人は、「争点は航空機の価格ではなく、エンジンや予備部品、保守・整備、サービスを含む長期的な支援パッケージにある」と述べた。その上で、「中国は、米国が将来的に制限する可能性のある支援に依存せずに済むという保証を求めている」と説明した。
トランプ大統領は、5月のボーイング機購入合意について、中国が計750機の航空機を購入するとの約束を履行する第一歩だと説明した。しかし、中国側はこの点に言及しなかった。
非営利シンクタンク「国際危機グループ」の中国専門家、アリ・ワイン氏は、「中国政府は、ボーイング機や大豆の購入承認を遅らせることに戦略的な価値を見いだしている」と指摘した。
これは、トランプ大統領に安定した米中関係の維持を重視させる狙いがあるという。
ワイン氏は、「中国当局は、特に米中間選挙を前に新たな経済摩擦を避けるため、トランプ大統領が習主席との関係維持を重視しているとみている」と述べた。そのため、習主席はこうした購入を急ぐ圧力を感じていないという。















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