
【引用:chinamil.com.cn】軍事作戦で民間資源を活用する例は珍しくない。多くの国には、一定規模の車両や旅客船、貨物船、さらには旅客機などを戦時に動員できる制度がある。近年、特に注目されるのは、中国が民間船舶の軍事利用を強化している点で、台湾など侵攻リスクに直面する周辺国では警戒感が高まっている。中国が民間船舶を活用する最も一般的な用途は、上陸作戦で後続部隊や装備を輸送する任務である。数年前から中国の港湾では、民間フェリーやRO-RO船(ロールオン/ロールオフ船)を使った上陸部隊の車両・装備輸送訓練が繰り返され、2022年の訓練では30隻以上の民間フェリーが動員されたと伝えられている。

【引用:X@lfx160219】次の段階として、中国は民間船舶を改造し、上陸作戦を直接支援する装備として転用する可能性が指摘されている。台湾の海岸線は、一部の平坦な海岸を除き丘陵や山地が迫る地形が多く、上陸可能な地点は限られている。情報によれば、中国は船体に可動式の橋(桟橋)を組み込んで試作・試験を行ったとの報告もあり、上陸支援の選択肢が増えれば台湾側の警戒は一層高まる。さらに、中国が民間船舶の武装化に踏み込む動きも見られている。昨年11月には、民間フェリーの甲板にレーザー兵器「LY-1」を搭載して試験したとする写真が、中国のSNSに投稿された。LY-1は今年の戦勝記念軍事パレードで公開された新型装備で、ドローンなどの脅威に対応する実験だった可能性がある。

【引用:X@PLA_MilitaryUpd】民間商船の武装化は、コンテナ化された装備を用いて「対空防衛を担う艦艇」のように運用しようとする構想へ発展しているようにも見える。最近は、コンテナ化されたミサイル用の垂直発射装置(VLS)や各種センサー、防御用装備を搭載したとされる中国の民間貨物船の画像が拡散した。画像では、船橋前方付近のコンテナ3基の上に大型の回転式フェーズドアレイレーダーが設置され、別のコンテナ上にはレーダーもしくは通信システムとみられるドーム型装置が載っている様子が確認できる。

【引用:defence-blog.com】武装面では、船首側の上部コンテナ2基の上に30mm近接防御火器システム(CIWS)が搭載され、その下段のコンテナ左右には726式デコイ発射機が装着されているという。さらに後方の甲板には、4セル構成のコンテナ搭載型VLSが計15基並び、最大60発のミサイルを収容できるとの見立てもある。米軍事専門メディア「ザ・ウォー・ゾーン」は、大型レーダーと武器配置の特徴から、艦隊の中核となる戦闘艦というより、周辺海域の対空防衛を担う哨戒艦に近い任務を想定した構成だと分析している。中国は海上での優位確保に向け、民間資産を含めた多様な手段を組み合わせているとみられ、周辺国、とりわけ台湾にとって無視できない脅威となり得る。













コメント0