BMW XMが大幅進化
パワフルな出力と性能
洗練されたデザインと充電性能まで刷新

BMWの大型SUV「XM」が3年ぶりにフルモデルチェンジを受けた。初代モデル登場以降、2026年モデルでは従来の3モデル構成を見直し、電動V8搭載の「ラベルモデル」と電動直6の「50e」の2モデル体制へと簡素化された。
新たな「XMラベル」は、V8エンジンと電気モーターを組み合わせた構成により、電動V8を搭載する唯一のSUVという独自の地位を築く。今回のモデルチェンジでは、出力・性能・デザイン・充電能力の各分野において著しい進化が加わり、圧倒的な存在感で市場の中心に躍り出るかどうかに注目が集まっている。

784馬力で0-100km/h加速は3.8秒
新色&高級内装で個性を演出
2026年型XMは、585馬力のV8エンジンに197馬力の電動モーターを組み合わせ、総出力784馬力という強大なパフォーマンスを実現している。0-100km/h加速はわずか3.8秒で、最高速度は標準で250km/h、オプション装着時には290km/hに達する。
外観では、新色「フローズン・タンザナイトブルー」(BMWインディビジュアルメタリック)を採用。Mキドニーグリルにはグロスブラックのアクセントが加えられ、力強く攻撃的な印象を強めた。ホイールは従来の21インチから22インチ軽合金に変更され、走行安定性と視覚的なインパクトの両立が図られた。さらに23インチのMブラックホイールもオプションとして用意される。
内装には、ナイトブルーのメリノレザー(BMWインディビジュアル仕様)を採用し、質感と高級感が一段と引き上げられた。ヴィンテージコーヒーブラウンやシルバーストーンなどの新色も加わり、ユーザーの好みに応じたカスタマイズが可能となった。これにより、個性と嗜好を表現できる柔軟な選択肢が用意されている。

充電性能が大幅に向上
新型XM、利便性と存在感を強化
23インチのジェットブラックアロイホイールが新たに登場したほか、解錠時に表示されるウェルカムライトアニメーションなど新機能も加わり、ユーザーエクスペリエンスの向上が図られている。
とりわけ注目される改良点は、充電性能の強化にある。オンボードAC充電器は従来の7.4kWから11kWにアップグレードされ、26kWhバッテリーの充電速度が大幅に向上。実用性と利便性の観点から高い評価を受けており、ドライバーが抱きやすい充電に関する不安の軽減につながる進歩となっている。
2026年モデルXMの正式な発売は、価格や発売時期に関する詳細が公開された後に開始される予定。価格は2025年モデルよりわずかに上昇すると見られており、発売と同時に世界各国で注目を集めることが予想される。新型XMは、圧倒的な性能と洗練されたデザイン、そして高い利便性を兼ね備えたBMWの戦略的モデルとしての存在感を確立する見込みである。
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