
タイで動力刷新の「パジェロスポーツ」、最高出力184psへ
三菱自動車のタイ法人が展開する本格クロスカントリーSUV「パジェロスポーツ(Pajero Sport)」がパワートレインを一新し、存在感を放っている。同車は先月下旬から10日あまり開催された第47回バンコク インターナショナル モーターショー2026の三菱ブースにも姿を見せた。
新タグラインは「Power in Your Control」、2024年3月18日に正式発表
三菱自動車タイ法人が2024年3月18日付で正式発表したこのマイナーチェンジモデルは、新タグライン「Power in Your Control」を掲げる。核心となるのは排気量2442ccの新型「ハイパーパワー」ディーゼルターボエンジン(型式:4N16)で、新型「トライトン」とエンジンを共有する。最高出力は184PS、最大トルクは430N・mまで高められ、トランスミッションは6速AT、駆動方式は2WDとスーパーセレクト4WD-IIから選択できる。
「チャレンジャー」として誕生し約90カ国へ
パジェロスポーツという車名の裏には、30年近い歴史が横たわる。2代目パジェロのラダーフレームを流用したミッドサイズSUVとして1996年に産声を上げた際、日本では「チャレンジャー」の名で登場し、2001年までこの名称で販売された。その後は海外専用モデルへと舵を切り、現行の第3世代は2015年にタイで初公開された。呼び名も地域によって異なり、欧州では「ショーグンスポーツ」、フィリピンでは「モンテロスポーツ」の名で親しまれ、販売地域は現在およそ90カ国に及ぶ。
ジムニーを上回る最低地上高219mm、ラダーフレームは堅持
舗装路重視のSUVが主流となった昨今の市場でも、本車は本格クロスカントリー性能へのこだわりを崩さない。全長4840mm×全幅1815mm×全高1835mm、ホイールベース2800mmという堂々とした車体に、最低地上高219mmを確保。これはスズキ「ジムニー」を上回る数値だ。フロントサスペンションにはダブルウィッシュボーン式を採用しつつ、ラダーフレーム構造もそのまま維持し、悪路走破性と乗り心地を両立させた。座席は3列7人乗り、ドアは5枚である。
スマホでテールゲート操作、「三菱リモートコントロール」を新採用
デザインは六角形グリルを前面に押し出した「ダイナミックシールド」が象徴で、上位グレードは18インチアルミホイールをグロスブラック仕上げとした。室内に目を向けると、ブラック×バーガンディのツートーンに8インチデジタルメーター、Apple CarPlay・Android Auto対応の8インチインフォテインメントシステムが備わる。上位グレードには12.1インチのリアルーフモニター、ハンズフリーパワーテールゲートに加え——iOS・Android対応スマートフォンアプリから車両検索やリマインダー、テールゲートの遠隔操作などができる「三菱リモートコントロール」機能も新たに追加された。
全グレードにADAS標準装備、オフロードモードは4種
「ダイヤモンドセンス」と呼ばれる安全パッケージは全グレードに標準装備される。前方衝突軽減システム(FCM)、後方交差交通警報(RCTA)、ブラインドスポットウォーニング(BSW)、全車速追従型クルーズコントロール(ACC)、多周辺カメラ(MAM)が含まれ、オフロード走行モードにはグラベル、マッド/スノー、サンド、ロックの4種類が用意される。
4グレード構成で113.9万〜168.9万バーツ、日本は今秋「パジェロ」復活へ
タイでの販売ラインアップは、プライム2WD(113万9000バーツ)、ウルトラ2WD(152万9000バーツ)、エリート2WD(157万9000バーツ)、最上位のエリート4WD(168万9000バーツ)の計4グレードで構成される。2026年7月中旬のレートで換算すると、日本円でおよそ550万円から816万円に相当する。一方、日本国内では今秋、新型クロスカントリーSUV「パジェロ」の正式発表を控えており、今回の刷新が今後の日本市場向けモデルにどう反映されるかも注目される。















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