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「逆プレミアム現象」ウォン安と政治的不確実性が暗号資産市場を揺るがす、テザー価格の歪みと為替急騰の関係

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戒厳令の影響で外国為替市場で為替レートが急騰し、暗号資産(仮想通貨)テザー(USDT)の「逆プレミアム」現象が顕著になっている。

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

ステーブルコインのテザーは、1USDT=1ドルを維持できるように設計されたが、韓国暗号資産市場ではウォン価値の急落と取引量制限により、1ドル以下で取引されている。

9日(韓国時間)午後5時25分時点で、韓国の大手仮想通貨取引所UpBit(アップビット)内のテザー価格は1,405ウォン(約148円)で、同日午前9時比0.93%上昇した。

一方、同時刻のソウル外国為替市場でのドル・ウォンレートは1,433.20ウォン(約151円)を記録し、1USDTの実際価値との差は約28ウォン(約2.9円)となった。

特にこの日、為替レートは一時1,438ウォン(約151円)まで急騰し、市場の変動性を更に助長した。ユン・ソンニョル大統領の「非常戒厳」と弾劾政局による政治的不確実性がウォン安を招き、為替レート急騰の要因となったとみられる。

テザーは本来1ドルに固定されたステーブルコインで、為替が安定している場合は暗号資産取引所で1USDTがドルレートと同価格で取引される。

しかし、今回の事態で為替レートが急騰しウォン安が進み、アップビットなどの国内取引所でテザーのウォン価格がドルレートを下回る「逆プレミアム現象」が発生した。

これは、国内暗号資産取引所がリアルタイムで為替変動を反映できず、取引量増加に伴う速度差により価格の差が生じた理由として考えられる。

似たような現象は過去にも発生している。

2020年3月、新型コロナウイルスのパンデミック初期に金融市場が大きく揺れ、為替レートが上昇する中、暗号資産市場でも同様の逆プレミアム現象が見られた。当時、世界経済の不確実性とウォン安が重なり、国内暗号資産取引所でテザーが1ドル以下で取引された。

また、ロシアのウクライナ侵攻が勃発した2022年初頭、ロシアの通貨ルーブル暴落時にロシアの暗号資産取引所でも同様のテザー価格の歪みが観察された。

専門家は、国内市場でテザー価格がドルレートを下回る現象は短期的に続く可能性があり、政治的不確実性と経済的圧力が解消されない限り、投資家は注意が必要だと指摘している。

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