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自殺幇助カプセル「サルコ」団体代表が自ら死を選択、「根拠なき絞殺容疑」で70日拘留の精神的重圧

荒巻俊 アクセス  

引用:Keystone

自殺幇助を受ける団体「ザ・ラスト・リゾート(The Last Resort)」のフロリアン・ウィレット代表(47)が先月死亡したことが後日明らかになった。ザ・ラスト・リゾートは、カプセル型の自殺幇助装置「サルコ(Sarco)」を使用し、尊厳死を選択した人々の自殺を支援する団体だ。

3日(現地時間)、ドイツのフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(F.A.Z.)やスイスインフォなどの海外メディアは、ザ・ラスト・リゾートのウィレット代表が先月死亡したと報じた。報道によると、彼の死は同団体のウェブサイトに掲載された訃報で明らかになったという。

ザ・ラスト・リゾートは1日、ホームページで「フロリアン・ウィレット博士が5月5日、ドイツで死去した」と発表し、「ウィレット氏は自らの命で、究極の共感を示した」と述べた。訃報には、ウィレット氏が受けた検察の捜査や精神的苦痛について記されており、長期拘留と根拠のない検察の主張により精神的に追い詰められ、自ら命を絶つ選択をしたことが綴られていた。

ウィレット氏は昨年9月23日、スイスのシャフハウゼンの森でサルコを初めて使用し、64歳の米国人女性の自殺を幇助した。その後、自殺幇助・煽動容疑で逮捕された。サルコは、カプセル内に入りボタンを押すと窒素が注入され、5分以内に死亡する自殺幇助装置だ。

当時、現場にはウィレット代表しかおらず、検察はサルコが作動しなかったため、ウィレット氏が代わりに女性を絞殺したと主張した。事件後、70日間拘留されたウィレット氏は昨年12月初めに釈放された。絞殺の可能性に関する容疑が確認されなかったためだ。

当時ウィレット氏は、自身が違法行為や過ちを犯していないと確信していたが、スイスの法治に対する信頼が崩れたと語っていた。検察の主張と捜査によりトラウマを負ったウィレット氏は、今年初めにもチューリッヒのアパート3階から飛び降りたが、一命を取り留めていた。

ドイツ出身の神経心理学・行動経済学博士であるウィレット氏は、2022年まで自殺幇助団体ディグニタスの広報担当として活動し、昨年からザ・ラスト・リゾートの代表を務めていた。

自殺幇助とは、治療の見込みがない患者が薬物投与などの方法で自ら命を絶つことを指す。医療者の処方を患者自身が実行する点で、医療者が直接行動して生命を短縮させる安楽死とは区別される。

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