26.5 C
Tokyo
2025年07月04日金曜日
ホームニュース中国でテスラにようやく反転の兆し?8カ月ぶりに販売回復、しかし雲行きは依然として怪しいワケとは

中国でテスラにようやく反転の兆し?8カ月ぶりに販売回復、しかし雲行きは依然として怪しいワケとは

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

テスラが苦戦を続けていた中国市場で、ようやく小さな回復の兆しが見え始めた。6月の販売台数が前年同月比で0.8%増となり、8カ月連続の減少にブレーキがかかった。しかし、四半期ベースでは依然として下降トレンドが続いており、安堵するにはまだ早そうだ。

中国乗用車協会によると、6月における上海工場製の「モデル3」と「モデルY」の納車台数は7万1,599台に達し、5月比で16.1%増、前年同月比で0.8%の微増となった。この数値には中国国内の販売分だけでなく、欧州や他地域への輸出分も含まれている。

一方、4〜6月の第2四半期全体では、中国製EVの販売台数は前年同期比で6.8%減少し、3四半期連続の落ち込み。テスラの世界販売において中国製EVは第1四半期で過半数を占めるなど依存度が高い。

こうした中、中国政府がテスラの運転支援システムを拡張できる新たな指針を示したことで、テスラにとって競争優位の足がかりになるとの見方も出ている。ただし、テスラはこの日遅くに発表予定の四半期納車台数においても前年割れが予想されており、回復は一筋縄ではいかない。

最大のライバルである中国のBYDは、販売網の縮小にもかかわらず11%増の37万7,628台を販売。さらにシャオミの新型SUV「YU7」がモデルYよりも安価に登場し、初期予約が好調なこともテスラにとっては脅威となっている。価格据え置きを続けるテスラが今後どこまで反撃に出られるか、注目が集まっている。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください