
中国人民解放軍東部戦区は米海軍の艦船2隻が台湾海峡を通過し、これを追跡・監視していると発表した。最高レベルの警戒態勢を維持していると述べた。
18日、新華社や台湾・中央通訊社(CNA)などによると、17日に東部戦区司令部の徐承華報道官は「米海軍の誘導ミサイル駆逐艦『ジョン・フィン』号と海洋調査船『マリー・シアーズ』号が16~17日に台湾海峡を通過した」と明らかにしたという。徐報道官は「国家主権と安全、地域の平和と安定を断固として守るため高度な警戒態勢を維持している」とし、「米艦船の動きを監視・追跡するため海・空軍を配備し、効果的な対応・管理を確保した」と付け加えた。
米海軍艦船の台湾海峡通過は今回が初めてではない。米海軍は昨年4月23日と9月12日にも台湾海峡を航行している。ただし、当時と比べると中国側の対応レベルはやや低下したとの見方が出ている。
昨年4月、ミサイル駆逐艦「ウィリアム・P・ローレンス」号が台湾海峡を通過した際、東部戦区は米国に対し「歪曲と宣伝を中止し、台湾海峡の平和と安定を共に維持せよ」と公開で警告した。同年9月には米駆逐艦「ヒギンズ」号が英海軍の護衛艦「リッチモンド」号と共に航行したため、これを「挑発行為」と規定し強く反発した。東部戦区は「米・英が誤ったシグナルを送り、台湾海峡の平和と安定を損なっている」と厳しく非難した。
一方、今回の声明では米艦船の通過事実と軍の対応措置のみを言及し、米国を直接非難する表現は使用しなかった。他方、中国は同時期に台湾を巡る軍事的圧力も続けた。台湾国防部は17日未明、中国の偵察ドローン(無人機)が台湾の実効支配地域である南シナ海・東沙諸島付近に接近し、防空システムの射程外の高度で約8分間飛行したと発表した。
台湾国防部はこれについて「人民解放軍のこのような挑発的で無責任な行動は地域の平和と安定を深刻に損なうものであり、国際法に違反している」とし、「非難されるべきだ」と強く批判した。南部戦区司令部の田軍里報道官は「最近、東沙諸島付近の空域でドローン飛行訓練を実施した」としながらも、「これは完全に合法的な活動だ」と主張した。
英フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、中国軍のドローンが台湾の領空に侵入したのは今回が初めてだという。米艦船の台湾海峡通過と中国軍のドローン活動が重なり、米中間の軍事的緊張と台湾海峡を巡る安全保障上の不確実性は当面続くとみられる。













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