メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「国を守れと言う前に希望をくれ」兵役制度を拒むドイツ若者の知られざる”本音”

織田昌大 アクセス  

引用:Youtube
引用:Youtube

ドイツが、兵役に対するZ世代の懐疑的な姿勢を背景に、募兵目標の達成に苦戦しているとの報道が出た。ドイツは2011年に徴兵制を廃止したが、ウクライナ戦争の勃発以降、ロシアの侵攻に備えた再軍備を進める中で、徴兵制の復活も検討対象に入っている。

18日付の米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」によると、ドイツは今年1月1日付で新たな兵役制度を導入した。基本は志願制を維持する一方、兵員が不足した場合には強制的に徴集できる仕組みを盛り込んだとしている。

これに伴いドイツは今月から、2008年生まれの男女約70万人を対象に、身体条件や入隊意思を問うアンケートの発送を開始した。回答は男性に義務付けられ、男性は入隊意思の有無にかかわらず身体検査を受けなければならない。

ただ、新制度の導入が伝わると、数万人規模の10代の学生らが街頭で抗議デモを行った。参加者は「連邦予算の4分の1を高齢者年金の支給に注ぎ込む国のために、なぜ自分たちが犠牲にならなければならないのか」と主張した。16歳の学生は「戦闘で死ぬ危険を冒すくらいなら、ロシアの占領下で暮らす方がましだ」と述べ、17歳の学生は「戦争になったらドイツを離れ、海外にいる祖父母のもとへ行く」と話したという。

「WSJ」は、こうした反発の背景に経済的要因があると指摘した。厳しい雇用環境や高い生活費に直面する若者が、兵役を「上の世代のために犠牲になれ」という要求として受け止め、怒りを強めているという。ベトナム戦争や冷戦、欧州で核戦争が起きかねないという恐怖の影響を受けた1970~80年代のドイツ平和運動とは、性格を異にすると分析した。

引用:Youtube
引用:Youtube
引用:Youtube
引用:Youtube

10代の反発に、20代も共感を示している。インフルエンサー兼ポッドキャスターとして活動するシモン・ドレッスラー氏(26)は「政治的自由を守るために暴力が必要だった時代があったことは理解している」としつつ、「今では比較的恵まれた背景を持つ人でさえ、家を持つ希望すらない」と語った。その上で「こうした状況で政府は民主主義を守るためだとして兵役を求めている。いったい誰の利益を守るために戦うのか」と疑問を呈した。大学生のベネディクト・ツァッハー氏(25)も「民主主義では国家のために何かをすれば、その見返りとして何かを得られる」と述べ、「しかし学生たちは国家から何も得られないと感じ、その結果、より自分本位になっている。そうなるのも無理はない」と指摘した。

ドイツ政府もZ世代の不満を認識し、入隊を促すためのインセンティブを打ち出している。新制度の下で志願入隊した新兵には、月給として最大3,144ドル(約50万円)が支給され、従来より932ドル(約15万円)増額された。また、ドイツで4,500ドル(約71万円)以上かかる運転免許取得費用の大半を国が負担するという。ただ、この措置により、一部の10代新兵が将校より高い報酬を得る可能性が生じ、若手将校の間では不満の声も出ていると伝えられた。

こうした中、ドイツは当面の目標を抑えめに設定した。ボリス・ピストリウス国防相は議会宛ての書簡で、今年の新規入隊者の目標を2万人と示した。ドイツ国防省は、現在18万4,000人の現役兵力を2035年までに26万人へ拡大する方針を掲げているが、達成には年間6万~7万人の新兵確保が必要になるという。

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 中国、日本・フィリピンの海洋境界協議を連日批判…中国の海洋権益を侵害と主張
  • ロシアが大規模空襲、ウクライナ全土で死傷者拡大
  • クウェート国際空港、イラン攻撃で大きな被害…運航を全面停止
  • ウクライナが反撃強化、ロシア経済フォーラム直前にサンクトペテルブルク攻撃
  • NATO事務総長がキーウ電撃訪問「ロシアはますます追い詰められている」
  • 中国、記者追放問題で米国を改めて批判「問題の元凶は米国」

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • 中国、記者追放問題で米国を改めて批判「問題の元凶は米国」
  • トランプ氏が終戦合意に自信、週末締結ならホルムズ海峡再開放
  • 氷点下30度でも「都会よりマシ」なのか…羊飼い求人に“700人”が殺到したワケ
  • 中国、強制労働理由の米追加関税に反発…政治的な操作と非難

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • 中国、記者追放問題で米国を改めて批判「問題の元凶は米国」
  • トランプ氏が終戦合意に自信、週末締結ならホルムズ海峡再開放
  • 氷点下30度でも「都会よりマシ」なのか…羊飼い求人に“700人”が殺到したワケ
  • 中国、強制労働理由の米追加関税に反発…政治的な操作と非難

おすすめニュース

  • 1
    「こんなタコは見たことがない」ガラパゴス深海1800mで発見…ゴルフボールサイズの“青い新種ミニタコ”

    トレンド 

  • 2
    「先に行くよ」の一言で彼女を山に置き去り…命の危険まで招く“登山破局男”の心理とは

    トレンド 

  • 3
    「頭頂部を高くすれば小顔で若く見える?」…頭皮を切開し穴まで開ける“頭の美容整形”に危険性の指摘も

    ヒント 

  • 4
    GMのAI革命「夜通し計算が1分に」…自動車開発の第3段階で業界の常識を覆す

    モビリティー 

  • 5
    宿泊客の「ドライヤー放置」に衝撃、ホテル火災寸前でSNS話題に

    トレンド 

話題

  • 1
    「月1万個の廃棄品を削減」日本自動車業界が不良品基準を大幅緩和、その背景とは

    モビリティー 

  • 2
    なぜ公衆トイレの便座はU字型なのか?

    トレンド 

  • 3
    「中国も真似しないデザイン」フェラーリ初EV論争にランボルギーニCEOが参戦

    モビリティー 

  • 4
    「ここは食堂ではない」空港の授乳室でカップ麺を食べる中国人観光客…SNS拡散で迷惑利用に波紋

    トレンド 

  • 5
    子どもへの初めての車選び、IIHSとコンシューマーレポートが推奨する安全モデルとは

    モビリティー 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]