
ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は9日(現地時間)、最近失効した米国との「新戦略兵器削減条約(新START)」に代わる新協定の交渉プロセスを開始する根拠がないと述べた。
タス通信によると、彼はこの日BRICS会議への出席のため訪問したインドで、最近米国側から出ている関連発言を注視してきたとし、このように述べた。彼は「残念ながら米国政府は、悲しいことに歴史の中に消えた新STARTを米国の利益と両立せず、他のもので代替されるべき何かとして認識している」と指摘した。そして「現時点でそのような交渉プロセスを開始する根拠はない」と強調した。
またロシアは米国の対ロシア政策の変更を要求し、「そうなれば適切な対話を開始するための前提条件が生まれる」と指摘した。リャブコフ次官は「一方だけが勝ち、他方が負ける条約は条約ではなく降伏文書だ」とし、「ロシアはそのような文書に署名せず、そのような文案の作成にも同意しない」と述べた。軍備管理分野に対する深い検討が必要であり、これを米国側に促していると語った。
さらに、今後関連交渉が始まったとしても「米国の最も近い同盟国であり核兵器を保有する英国、フランスの参加なしには成立しない」と述べた。必ず交渉テーブルに同席すべきだと強調した。
2010年当時、米国のバラク・オバマ前大統領とロシアのドミートリー・メドヴェージェフ前大統領が署名した新STARTは、1972年の「SALT I暫定協定」から始まった米国とロシア間の一連の核兵器制限協定の中で、有効性を保持した最後の枠組みだった。両国は各国の核弾頭数を1,550個に上限制限し、これを搭載して運搬する長距離ミサイルと爆撃機の実際の配備規模を700基に制限した。2021年に失効予定だったこの協定は5年延長されたが、4日に失効した。
米国のドナルド・トランプ大統領は5日、「新STARTを延長するよりも、我々の核専門家は未来まで長く持続できる新しい(new)、改善された(improved)、現代化された(modernized)条約を準備する作業をすべきだ」と言及した。
















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