メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「このままでは交渉はロシアの勝ちだ」3都市掌握で交渉カード逆転…“領土譲歩圧力”とトランプの影

織田昌大 アクセス  

引用:depositphotos
引用:depositphotos

ウクライナでは、ロシア軍がここ数か月、進軍速度は遅いままでも南部と東部で領土を広げており、米国が仲介する和平協議でロシア側が優位に立つ可能性がある。米紙ニューヨーク・タイムズが10日(現地時間)に報じた。

ロシア軍は1年以上にわたり、戦場で都市の拠点を1か所も制圧できないまま、消耗戦を続けてきた。それでも、戦況はロシアにとって転機に近づいているという。軍事専門家や独立系の戦場監視団は、ロシアが今後数週間から数か月のうちに、戦略上重要な3地点を掌握する可能性が高いとみている。

制圧が迫っているとされるのは、南東部ザポリージャ州のフリャイポレと、そこから北東に約100km離れたドネツク州のポクロウシク、ミルノフラードである。ロシア軍がこれらを押さえれば、追加攻勢に向けた兵たん拠点を得るうえ、和平交渉でも新たな交渉材料を手にすることになる。

もっとも、専門家の見立てでは、たとえ3地点を制圧しても進軍が急加速するとは限らない。ロシア軍の前進はこの1年、極めて遅かったためだ。ただ、ロシア側は、ウクライナがこれ以上の流血を避けるため、現時点で領土の一部を譲歩した方が得策だと主張しやすくなる。

ロシア軍、南部攻勢を強化

ロシア軍は南東部ザポリージャ方面で特に脅威が大きい。フリャイポレは、数年にわたり南東部戦線の一角を支えてきたが、ロシア軍が市域の大半を掌握したとも伝えられる。戦前人口が約1万2,000人だった同市は、州都ザポリージャと並び、ウクライナ側が保持してきた拠点だった。

フリャイポレの先には平坦な地形が広がり、ウクライナ軍が身を隠して防御したり、ロシア軍の前進を阻んだりできる障害物が少ない。フリャイポレから西へ約65kmのザポリージャは鉄鋼産業で知られ、人口は約70万人に上る。ロシア軍は現在、ザポリージャの南約25kmまで接近しているとされる。

専門家は、ロシア軍がさらに前進すれば、ザポリージャが小型ドローン攻撃の射程に入る恐れがあるとみる。そうなれば、住民は常時攻撃の危険にさらされかねない。ロシア軍がザポリージャ近郊まで迫った背景には、ウクライナ軍が隣接するドネツク州の都市防衛に兵力を厚く配したことで、南東部の防衛線が手薄になった事情があるという。

ただ、ウクライナ軍は他の地域でも厳しい局面に直面している。

ドネツク全域制圧へ有利な局面か

ウクライナ側はドネツク州の大都市ポクロウシクとミルノフラードの防衛に注力し、多数の兵力と精密なドローン戦術でロシア軍の進撃を大幅に遅らせてきた。米戦略国際問題研究所(CSIS)によると、ロシア軍はこの1年半、2都市の攻略を続けながら、前進は1日あたり約70mにとどまった。第一次世界大戦期の連合軍より遅い水準だという。

さらに、ロシアが2024年以降に占領した地域は、ウクライナ領土の1.5%未満に収まっている。CSISは、ロシア軍が昨年、主にドネツク州の2都市攻略で死傷・行方不明者を約41万5,000人出したと推計する。2022年2月の侵攻開始以降の死傷者は約120万人に達し、ウクライナ軍の2倍規模だとみられている。

それでもロシアは、兵力補充を続けながら消耗戦でウクライナを疲弊させられると判断しているという。専門家は、ロシアがポクロウシクとミルノフラードを完全に掌握すれば、道路や鉄道を活用して兵たん能力を高められるとみる。すでに約4分の3を押さえたとされるドネツク州全域の制圧に向け、足場が固まるとの見立てだ。

次の標的はコスチャンチニウカ

ロシア軍の次の目標は、2都市から約40km離れたコスチャンチニウカになる可能性が高いとされる。同市はドネツク州の最終防衛線の南側に位置する要衝で、ここが陥落すれば北側の多くの都市がロシア軍ドローンの射程に入りかねない。ロシア軍は都市を結ぶ主要道路にも近づけるようになる。

ロシア軍は昨年、コスチャンチニウカを部分的に包囲した状態で冬を迎え、その後、侵入を試みながらウクライナ軍の補給路への攻撃を始めた。ウクライナ側の指揮官は、接近が危険になったため、補給任務の多くを無人の遠隔操縦車両に切り替えていると語ったという。

ロシア軍がさらに前進すれば、ウクライナは外交面でも圧力を受けやすくなる。ドナルド・トランプ大統領が、戦闘回避のために領土を譲るべきだとするロシア側の主張に同調しているためだ。

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 米国が欧州核配備拡大検討、NATO東側で関心高まる
  • 米軍縮小への不安の中で…ポーランド・バルト諸国が注目する「核共有」拡大案
  • ロシアが大規模空襲直後に停戦言及、撤退要求で圧力強化
  • 「大規模な補助金がグローバル市場を歪める」OECDが中国に突きつけた20年分の証拠
  • 幽霊会社まで動員して輸出規制を迂回! 中国軍のNVIDIAチップ調達500回超が暴かれた
  • 「OECDが突きつけた20年の証拠」中国が補助金8倍で築いた市場支配の全貌

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • “世紀のウェディング” デュア・リパが俳優カラム・ターナーと結婚、ロンドンの由緒あるホールで挙式
  • 「命がけで産む意味がわかった」23歳年下妻と結婚した55歳タレント、帝王切開の痛みが残る中で第二子を検討中
  • ロシアが大規模空襲直後に停戦言及、撤退要求で圧力強化
  • 「自殺目的」は作り話だったのか…女子高生殺害の23歳男、検察が見抜いた“本当の狙い”

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • “世紀のウェディング” デュア・リパが俳優カラム・ターナーと結婚、ロンドンの由緒あるホールで挙式
  • 「命がけで産む意味がわかった」23歳年下妻と結婚した55歳タレント、帝王切開の痛みが残る中で第二子を検討中
  • ロシアが大規模空襲直後に停戦言及、撤退要求で圧力強化
  • 「自殺目的」は作り話だったのか…女子高生殺害の23歳男、検察が見抜いた“本当の狙い”

おすすめニュース

  • 1
    「こんなタコは見たことがない」ガラパゴス深海1800mで発見…ゴルフボールサイズの“青い新種ミニタコ”

    トレンド 

  • 2
    「先に行くよ」の一言で彼女を山に置き去り…命の危険まで招く“登山破局男”の心理とは

    トレンド 

  • 3
    「頭頂部を高くすれば小顔で若く見える?」…頭皮を切開し穴まで開ける“頭の美容整形”に危険性の指摘も

    ヒント 

  • 4
    GMのAI革命「夜通し計算が1分に」…自動車開発の第3段階で業界の常識を覆す

    モビリティー 

  • 5
    宿泊客の「ドライヤー放置」に衝撃、ホテル火災寸前でSNS話題に

    トレンド 

話題

  • 1
    「月1万個の廃棄品を削減」日本自動車業界が不良品基準を大幅緩和、その背景とは

    モビリティー 

  • 2
    なぜ公衆トイレの便座はU字型なのか?

    トレンド 

  • 3
    「中国も真似しないデザイン」フェラーリ初EV論争にランボルギーニCEOが参戦

    モビリティー 

  • 4
    「ここは食堂ではない」空港の授乳室でカップ麺を食べる中国人観光客…SNS拡散で迷惑利用に波紋

    トレンド 

  • 5
    子どもへの初めての車選び、IIHSとコンシューマーレポートが推奨する安全モデルとは

    モビリティー 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]