
米国のドナルド・トランプ大統領が憲法上不可能な3回目の大統領任期の可能性を再び言及した。彼は国別に課した相互関税が米連邦最高裁から違法判決を受けたにもかかわらず、米国民の税金を関税で代替するという虚偽の主張を行った。
24日(現地時間)、米議会議事堂で一般教書演説を行ったトランプ大統領は健康保険問題を語る中で、「政権2期目の初年度にウェブサイト『TrumpRx』を作る計画だが、本来なら3期目になるはずだ」と述べ、「奇妙なことも起こる」と付け加えた。冗談めかした発言だったが、トランプ大統領は3回目の任期に挑戦したい意向を公然と示してきた。昨年8月5日、米CNBCとの電話インタビューで彼は3選に挑戦する意向があるかという質問に「そう思わない」と答えた後、司会者の質問を遮り「再出馬したい」と述べた。
またトランプ大統領は昨年9月30日、ホワイトハウスで米上下院議員らと政府閉鎖を防ぐための交渉の場に「TRUMP2028」という文句が書かれた帽子を机に置き、3選挑戦の意向を示した。昨年10月24日には政権1期目でホワイトハウス首席戦略顧問を務めたスティーブン・バノン氏がエコノミスト誌とのインタビューでトランプ大統領が3選のための計画があると明かした。
トランプ大統領はこの日、米最高裁の相互関税違法判決後も関税政策を続ける意向を示した。彼はこの日の演説に出席した4人の最高裁判事を見ながら、関税の違法判決が「失望であり残念だ」と述べた。また、トランプ大統領は「時間が経つにつれ、過去のように外国が負担する関税が現代の所得税制度をかなり代替するだろう」とし、「国民の財政的負担を大きく軽減すると考える」と述べ、関税課税政策の正当性を強調した。
しかし、米メディアはこれらの主張が事実に反すると判断した。米CNNは「実際に関税は外国ではなく米国の輸入業者が負担し、これらの輸入業者はしばしばそのコストの一部を消費者に転嫁する」とし、ニューヨーク連邦準備銀行が2月に発表した分析報告書で「関税による経済的負担のほぼ90%が米企業と消費者に転嫁された」と伝えた。超党派的な構造を持つ米国議会予算局(CBO)も2月の報告書で「関税の純効果は、米国の消費者物価が国内で負担する関税コストの全額(95%)だけ上昇することだ」と述べ、関税によって米国の物価が上昇したと明らかにした。
関税が所得税を代替できるというトランプ大統領の主張も現実とは異なるという指摘があった。CNNは「トランプ政権以降、関税収入は前年の770億ドル(約12兆円)から1,950億ドル(約30兆円)に増加した」としながらも、「しかし輸入関税は連邦歳入の4%にも達していない。所得税と給与税が歳入全体の84%を占めている」と伝えた。
CBOの報告書によれば、トランプ大統領の関税課税により10年間で3兆ドル(約468兆円)、つまり年間3,000億ドル(約47兆円)の税収を確保することが見込まれているが、これに対してCNNは「企業と富裕層に有利に作用している4兆7,000億ドル(約733兆円)規模の減税政策(追加金利引き下げを含む)に伴うコストを賄うには不足している」と指摘したという。
関税を武器に日本と韓国などに投資を強要しているトランプ大統領はこの日の演説で「過去12か月間、世界中で18兆ドル(約2,808兆円)以上の投資誘致の約束を確保した」と述べたが、これに対してCNNは「虚偽の主張を繰り返した」と指摘した。CNNは「トランプ大統領の演説時点でホワイトハウスのホームページによれば、トランプ大統領の任期中の『主要投資発表』金額は9兆7,000億ドル(約1,513兆円)とされている」とし、「これすらも大きく誇張された数字だ」と伝えた。
CNNは昨年10月、その金額の中には米国に対する投資ではなく「二国間貿易」や「経済交流」に関する約束、投資の約束と呼ぶには不十分な曖昧な発言を数兆ドルに含めた事実を明らかにしたと主張した。
またトランプ大統領はこの日、全世界の輸入品に10%の関税を課すことができる行政命令に署名したとCNNが報じた。彼米最高裁が判決を下した後「グローバル関税」を10%適用するとしたが、翌21日にこれを15%に引き上げるとしたものの、実際には10%引き上げの行政命令に署名した。CNNは「ホワイトハウスは大統領が関税を15%に固定する修正行政命令にいつ署名するのかという問い合わせに即座に回答しなかった」と伝えた。
米国が中東地域に軍事力を集中させイランを圧迫している中、トランプ大統領は「我々は彼ら(イラン)と交渉中だ。彼らは交渉を望んでいるが、我々は『核兵器を絶対に保有しない』という、我々が本当に望む言葉を聞いていない」と述べた。彼は「大統領としてできる限り平和を実現する。しかし米国に対する脅威があれば、必要ならいつでも躊躇せずに立ち向かう」とし、「どの国も米国の決意を疑ってはならない。我々は地球上で最も強力な軍隊を保有している」と付け加えた。
これに対してCNNは「一連の交渉過程でイランの当局者らは核プログラムが平和的な目的であり核兵器を開発しないと繰り返し強調してきた」とし、この日イランのアッバース・アラーグチー外相がSNS「X(旧Twitter)」のアカウントに、「イランはどんな状況でも核兵器を開発しない。我々イラン国民は平和的な核技術の恩恵を我々国民のために活用する権利を決して放棄しない」というメッセージを投稿したと伝えた。
一方、トランプ大統領のこの日の演説が歴代大統領の一般教書演説の中で最長時間を記録したとCNNが報じた。CNNによればビル・クリントン前大統領の2000年の一般教書演説が1時間28分で歴代最長時間記録を持っていたが、トランプ大統領がこの日1時間48分にわたって演説を行い、この記録を塗り替えたという。
















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