トランプ氏の認知機能に疑問の声…保守派からも批判と懸念

米国のドナルド・トランプ大統領の精神健康をめぐる懸念が、米政界で波紋を広げている。
7日(現地時間)、米政治専門メディア「ザ・ヒル」によると、民主党の戦略家ジェームズ・カービル氏は前日、MSNBCの番組「The Beat」に出演し、「一般の視点で見ても、彼の健康状態が急速に悪化していることは明らかだ」と述べた。
さらにカービル氏は「トランプ大統領の認知能力は急激に低下しているように見える。最近SNSに投稿された過激な発言も無関係ではない」と主張し、「ぼんやりして愚かで太った脳だ」と強い言葉で批判した。
同番組に出演した医師のビン・グプタ氏も同様に、「認知症の兆候がすべて見られる」と指摘した。
カービル氏が言及した「過激な発言」は、トランプ大統領が同日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿した内容を指す。イランとの交渉期限を約12時間後に控えた中、「今夜、一つの文明が完全に消える。二度と取り戻せない」と書き込んだ。
また復活祭の朝には、「(ホルムズ)海峡を開けろ、さもなければ地獄を見ることになる」といった、罵倒を含む威嚇的な投稿も行っている。
こうしたトランプ大統領の最近の言動は、保守陣営からも懸念の声が上がっている。
保守派のアレックス・ジョーンズ氏はイラン政策を批判し、「イランの民間インフラへの攻撃を示唆したことは、集団虐殺と見なされる可能性がある」と指摘した。
また、メーガン・ケリー氏やタッカー・カールソン氏も「トランプ大統領は外部からの圧力の中で戦争へと追い込まれている」とし、「民間施設への攻撃は違法となる可能性がある」と懸念を示した。
英紙ガーディアンは5日、かつてトランプ氏の熱烈な支持者だった米国のマージョリー・テイラー・グリーン前下院議員が、イラン情勢をめぐり「トランプ大統領の『狂気』に介入すべきだ。彼は正気ではなく、周囲も共犯だ」と批判したと報じた。
一方で、トランプ大統領本人は自身の精神状態に問題はないと主張している。
6日のホワイトハウスでの記者会見で、「精神的に問題があるのではないか」との質問に対し、「そんな話は聞いたことがない。もしそうなら、私のような人間がもっと必要だろう」と答えた。
修正憲法第25条の発動を求める動きも出ており、共和党内からも批判が強まっている。こうした粗暴で予測困難な言動は、大統領の職務遂行能力そのものへの疑念を強めている。
CNNなどは7日、「トランプ大統領が『イラン文明の破壊』に言及した直後、複数の民主党議員が合衆国憲法修正第25条の発動を求めた」と報じた。
修正第25条は、副大統領と閣僚の過半数が大統領の職務遂行が困難と判断した場合、大統領権限を停止できる規定だ。
議員らは、トランプ大統領が戦争をどこまで拡大させるか懸念を示し、発電所など民間インフラへの攻撃を示唆した発言は戦争犯罪に当たる可能性があると批判した。
民主党のシュリ・タネダール下院議員も、「トランプ大統領は1億人規模の殺害を示唆した」とし、「議会はあらゆる手段でこれを阻止すべきだ」と訴えた。イルハン・オマル下院議員も「即刻公職から退くべきだ」と強く非難した。
現時点で、修正第25条の発動を求める民主党関係者は、J・B・プリツカーイリノイ州知事を含め20人以上に上るとされる。
さらに、一部の共和党議員や保守系人物からも批判の声が出始めている。
これまでトランプ氏に近い立場だったロン・ジョンソン上院議員は、ウォール・ストリート・ジャーナルに対し「民間目標への攻撃が行われるなら支持しない」と述べた。
CNNは「こうした動きが直ちに修正第25条の発動につながるわけではない」としつつも、「与野党を超えて解任を求める声が出ていること自体が、強い政治的圧力となっている」と分析している。
なお、1946年6月14日生まれのトランプ大統領は現在79歳である。













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