
ウクライナのメディアは、ノルウェーとベルギーが提供を約束したF-16戦闘機がいまだ1機も到着していないとして批判している。12日(現地時間)、ウクライナの軍事専門メディアであるディフェンス・エクスプレスは、ノルウェーが提供することになっているF-16が2027年までに到着しない可能性があると報じた。
ノルウェーがウクライナへのF-16提供を公式に表明したのは2023年8月である。当時ウクライナを訪問したヨーナス・ガール・ストーレ首相は、「F-16をウクライナに寄贈する計画だ」とし、「戦闘機支援はウクライナの軍事能力を大幅に強化することになる」と述べていた。さらに2025年1月中旬にはノルウェー国防相が「最初のF-16戦闘機はすでに引き渡され、すべて計画通り進んでいる」と発表しており、支援が順調に進んでいるように見えていた。しかし4月現在、ノルウェーはウクライナにF-16を1機も引き渡していない。この事実は最近、ノルウェー公共放送NRKの報道によって初めて明らかになった。
報道によると、ノルウェーがウクライナに提供予定のF-16は計6機で、そのうち4機は飛行不能な状態で2025年4月に解体されベルギーの工場へ輸送されており、修理と組み立てには少なくともさらに1年かかる見通しだ。匿名を条件に取材に応じたウクライナ軍関係者はNRKとのインタビューで、「ベルギーに送られた4機のF-16はそれぞれ約100の部品が欠けている。組み立てにはかなりの時間がかかる」と述べた。残り2機についてはデンマークでウクライナ人パイロット訓練用として使用されていたが、これも現在ベルギーで1年以上修理中だという。
これについてディフェンス・エクスプレスは、「楽観的に見ても、F-16の修理・組み立てが順調に進んだとしても、引き渡しは2027年春になる可能性がある」とし、「当初2024年に供与開始とされた見通しとは大きく異なる結果だ」と批判した。同メディアはさらに、「ノルウェーはまだF-16を引き渡していない2番目の国であり、ベルギーも同様だ」と指摘した。ベルギーは2024年5月、ゼレンスキー大統領の訪問を機に、2028年までに計30機のF-16を順次供与することで合意している。初回引き渡しは2024年予定だったが、ウクライナはまだ1機も受け取っていない。これは、当初アメリカから導入予定だったF-35戦闘機の配備遅延が影響しているとされる。ディフェンス・エクスプレスは「ベルギー政府はF-16の代替となるF-35の導入遅延により、ウクライナへのF-16供与時期を2026年に正式に延期した」とし、「ウクライナ側も熟練パイロット不足を理由に引き渡し延期を要請した」と報じた。
ウクライナは開戦以来、ロシアに対抗するためには空軍力強化が不可欠としてF-16の供与を繰り返し求めてきた。実際にオランダとデンマークがウクライナにF-16を提供しており、セキュリティ上の理由から正確な台数は公開されていないが、西側メディアは30機以上と推定している。














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