英NHS「イラン戦争長期化なら数週間で鎮痛薬も枯渇の恐れ」

イラン戦争が長期化した場合、数週間以内に鎮痛薬なども枯渇する可能性があると、製薬会社が英国の国民保健サービス(NHS)に警告している。
16日付の英紙テレグラフによると、製薬会社は供給リスクが最も高い医薬品として、アスピリンやパラセタモールを含む薬剤を挙げたという。
NHSの処方薬の約85%を生産する企業を代表する業界団体メディシンズ・UKは、「有効成分の製造に使用される一部の化学物質や溶媒が現在、深刻に不足しているとの懸念が高まっている」と明らかにした。
同団体は、「早ければ6月にもNHSに大きな圧力がかかるとみられ、患者への処方を維持する能力が脅かされるほか、医療機関がこれらの医薬品を調達するコストが上昇する可能性がある」と述べた。
アスピリンやパラセタモールを含む薬剤は、ホルムズ海峡の封鎖によって打撃を受けた石油化学産業の副産物を原料として製造されている。
供給リスクがある医薬品には、筋肉痛に用いられる高用量の鎮痛薬ココダモールのような処方薬のほか、抗生物質や脳卒中予防薬も含まれる。
保健専門家らは、英国のがん治療薬の供給についても懸念を示している。
キングス・カレッジ・ロンドンのがんおよびグローバルヘルスのリチャード・サリバン教授は先週、英医学誌とのインタビューで「手術のたびに大量に使用されるがん治療薬や、ロボット手術用消耗品の供給網に支障が生じている」と述べた。
メディシンズ・UKは、どの製品が最も品薄になる可能性が高いかについては明らかにしていない。ただ、複数の製造業者がイラン戦争の影響で通常の約4分の1しか供給を受けていないと説明した。
英国は医薬品の大半を輸入に依存しており、NHSなどで使用される特許切れの安価な医薬品や一般医薬品は、中国やインドなどから供給されている。
先月、独立薬局協会は英国全土の患者が近く医薬品不足の影響を受ける可能性があると警告した。
同協会の代表レイラ・ハンベック氏は、ウェス・ストリーティング保健相に宛てた書簡で、プロプラノロールのような一般的な血圧治療薬や、心筋梗塞や脳卒中を予防するためのコレステロール治療薬など、数百万人が日常的に依存している必須医薬品の供給に懸念を示した。















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