
今後17万年の間は再び観測できないとされる希少な彗星が、地球上空から姿を消す前にニュージーランドの空を通過する見通しだと、英ガーディアンが4日報じた。
今後2週間、天体観測者は「C/2025 R3(パンスターズ)」と呼ばれる、青緑色の球体とぼんやりとした尾を持つ彗星を観測する機会があると同紙は伝えている。
太陽系の最果てで形成されたこの彗星は、今後2週間にわたり南の夜空を彩る見通しで、観測者にとっては17万年の間に視界から消える前に捉えられる貴重な機会となるという。
この彗星はこれまで北半球を通過していたが、太陽を回る軌道の結果、現在は南半球で観測可能な位置にあると、ニュージーランド・オークランドにあるスタードーム天文台の天文学者ジョシュ・アオラキ氏が述べた。
アオラキ氏によると、この彗星は比較的明るいものの、観測には双眼鏡や望遠鏡、もしくはカメラが必要になるとのことだ。
「肉眼で見えるほど明るくはないが、撮影対象としてはかなり適している」と同氏は説明した。
さらに、彗星は今後2週間で徐々に暗くなるとみられるため、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、太平洋地域の観測者は、できるだけ早めに観測することが望ましいとしている。
アオラキ氏は「彗星を観測したい人は、まだ空の低い位置にある夕暮れ時に西の地平線付近を狙うとよい」と述べ、「日没後の1時間が最もよく見えるだろう」と語った。
観測に成功した人々は、青緑色の球体とぼんやりとした尾を捉えることができるとみられている。
この彗星は、太陽系の最も外側を取り囲む巨大な氷天体群の殻であるオールトの雲に由来するとされる。
昨年発見されたこの彗星は、約17万年の周期で太陽の周囲を公転する長周期彗星だ。ただし、その前に崩壊しない場合の話だという。
アオラキ氏は「天体は太陽の周囲を公転する過程で質量を失うため、軌道の予測は非常に難しい」とし、「その質量損失によって軌道が変化する可能性がある」と説明した。
さらに、「そのため、17万年後に再び戻ってくる可能性もある一方で、太陽系から完全に弾き飛ばされる可能性もある」と述べた。













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