
ハワード・ラトニック米国商務長官がジェフリー・エプスタインとの関係を巡る既存の発言を相次いで修正し、虚偽の釈明論争に巻き込まれた。民主党の議員らは「新たな事実が明らかになるたびに説明が変わっている」とし、辞任を促した。
CBSニュースによると、ラトニック長官は6日(現地時間)、下院監視・政府改革委員会の非公開の公聴会に自発的に出席し、エプスタイン氏との関係や過去の発言について釈明したという。
今回の公聴会は、いわゆる「エプスタイン・ファイル」と呼ばれる300万ページ以上の資料公開後に続く一連の調査の一環とされる。
論議の焦点は、ラトニック長官の説明が、公表される事実関係に応じてその都度変化してきた点にある。
ラトニック長官はこれまで、エプスタイン氏とは2005年に関係を断ったと主張してきた。
これはエプスタイン氏が米フロリダ州で売春あっせんなどの罪を認める約三年前に当たる。
また長官は、エプスタイン氏との関係について「単なる隣人関係であり、親しい間柄ではなかった」との立場を示していた。
しかし、その後公開された資料では、両者が2014年まで広告会社「アドフィン(Adfin)」に共同出資していたことが明らかになった。
また、2018年までニューヨークの自宅近くで行われた博物館拡張事業をめぐり、メールをやり取りしていた状況も公開された。これはラトニック長官の「2005年以降、連絡を取っていない」という既存の説明と矛盾する内容だ。
また公開資料には、2012年にラトニック長官の家族が、エプスタイン氏が所有していたカリブ海の私有島「リトル・セント・ジェームズ」を訪問したとする記録も含まれていた。
ラトニック長官とエプスタイン氏が一緒に写った写真も公開されており、この写真は同島で撮影されたものだとされる。
こうした事実が公開される前まで、ラトニック長官はエプスタイン氏との関係を過小に説明してきた。
しかし、私有島訪問の事実や共同投資の疑いが明らかになったことを受け、「関係は深いものではなかった」とし、それまでの説明を修正した。
ラトニック長官は同日の公聴会で、エプスタイン氏と計3回面会したと明らかにした。
初対面では妻とともに同氏の自宅を訪れ、室内でマッサージ用のベッドを目にし、「これ以上関係を持ちたくないと感じた」と述べた。
また、米領バージン諸島で家族と滞在していた際、エプスタイン氏側から昼食に招待されたことも語った。
「自分が島に滞在していることを、エプスタイン氏の秘書がどうやって知ったのか分からず、不安を感じた」と述べた。
さらに、ラトニック商務長官は、1997年にエプスタイン氏の自宅に隣接する土地を購入したものの、実際に入居したのは2005年だったと説明した。
その上で、「14年間隣人関係にあったが、個人的・ビジネス上の関係はなかった」とし、若い女性らと一緒にいる姿や不適切な行為を目撃したこともないと主張していた。
これに対し野党・民主党の議員らは、こうした説明がこれまでの釈明と矛盾していると指摘した。
カリフォルニア州民主党所属のロ・カンナ下院議員は「新たな事実が出るたびに証言内容が変わってきた」と指摘し、「非常に回避的だった」と批判した。
バージニア州の民主党所属、スハス・スブラマニヤム下院議員も、ラトニック長官について「不安定で不誠実な印象を受けた」と述べ、辞任を求めた。
同じ民主党のジェームズ・ウォーキンショー下院議員は、ラトニック長官がドナルド・トランプ米大統領と証言内容について協議したかどうかを問う質問に、長官が回答を拒否したと主張した。
カンナ議員は「ドナルド・トランプが録画映像を見ていたらラトニックを解雇していただろう」とし「本当に恥ずかしいことだった」と指摘した。
一方、共和党のジェームズ・コマー下院監督委員長は、民主党側が発言を「意図的に歪曲している」と反論した。コマー氏は「ラトニック長官は極めて透明性をもって協力していた」とし「民主党は最終的にトランプ氏を攻撃するための物語づくりをしている」と主張した。
コマー氏はその一方で、「仮にラトニック長官が虚偽の証言が判明すれば、議会に対する偽証は重大犯罪であり、その責任を負わなければならない」と述べた。













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