双方が覚書文案を確定、19日にスイスで署名へ…核問題・制裁解除など60日間協議

米国とイランが、終戦交渉に向けた覚書の文案を確定した。米国はイランの海外資金の半分について凍結を解除し、石油輸出制裁を猶予するほか、海上封鎖の解除に乗り出す。イランがホルムズ海峡の封鎖解除を先行させれば、イラン国内の濃縮ウラン処理、今後ウラン濃縮を行うかどうか、制裁解除、イラン経済の再建などを巡る交渉を始める内容だ。
米国のドナルド・トランプ大統領は米東部時間14日午後5時29分、「トゥルース・ソーシャル」に「イラン・イスラム共和国との交渉はこれで完了した。皆さん、おめでとう」と投稿した。そのうえで、「私はホルムズ海峡を通行料なしで開放することを全面的に承認し、同時に米海軍の封鎖措置を直ちに解除するよう承認する。世界中の船舶よ、エンジンを始動せよ。石油を流せ」と書き込んでいる。
トランプ大統領は約1時間後、再び「この偉大な協定は地域全体に平和と安全をもたらす」と投稿し、「数多くの大統領がイランとの平和を実現しようとしたが、私を除いて全員が失敗した」と記した。続けて、「この地域の指導者たちは、ついに真の平和の実現を助ける大統領を見つけた。金曜日(19日)の協定署名とともに、機雷除去のため海峡が開放されれば、この地域と世界のために、両端から再び石油が流れることになる」と訴えた。
イラン側も覚書文案の確定を確認している。イランのタスニム通信は「イラン外務省のカゼム・ガリババディ次官は、イランと米国の覚書が最終確定し、金曜日にスイスで正式に署名されると確認した」と伝えた。
ガリババディ次官は、15日夜からイランに対する米国の海上封鎖が解除され、レバノンを含む複数の前線での戦争と軍事作戦が即時かつ恒久的に終結すると明らかにしている。
19日にイランと米国が覚書に署名すれば、戦争終結、封鎖解除、資産凍結解除を巡る約束の履行状況が検証される見込みだ。ガリババディ次官は「60日間の交渉開始は、こうした米国側の約束が履行されるかどうかにかかっている」と述べた。さらに、60日間の交渉が始まれば、イランに対する制裁解除、核問題、イラン再建計画なども議題に上るとの見通しを示している。
イラン国営通信(IRNA)によると、イラン軍の統合作戦司令部「ハタム・アルアンビヤ中央司令部」は、今回の覚書文案確定を「米国とシオニストの敵勢力の敗北」と位置付ける声明を発表した。
イランに対する米国の海上封鎖が15日に解除されれば、イランもホルムズ海峡の封鎖を解除するとみられる。イランは「レバノンに対する軍事作戦の終結」を覚書締結とその後の終戦交渉における必須条件として強調してきた。イスラエルが「ヒズボラ掃討」を名目にレバノンで軍事作戦を行うかどうかが、今後の情勢の進展を左右する見通しだ。















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