
世界最大の液化天然ガス(LNG)生産拠点であるカタールのラアス・ラファーン工業都市で21日(現地時間)、技術的な不具合による爆発事故が発生し、18人が行方不明となり、少なくとも54人が負傷した。AFP通信やロイター通信などがカタール内務省の発表を引用して報じた。
今回の事故は、米国とイランの戦争によって施設が破壊された後、設備の再稼働を進める過程で発生したとされる。カタールの国営エネルギー企業であるカタールエナジーは、ラアス・ラファーン工業都市内のバルザン・ガス供給施設で爆発と火災が発生したとしたうえで、「設備の立ち上げ作業中に事故が発生した」と説明した。
今回の事故は、米国、オーストラリア、ロシアと並ぶ世界有数のLNG生産国であるカタールで発生しただけに、世界のエネルギー市場に混乱をもたらす可能性がある。ラアス・ラファーン工業都市は、カタール北東部の海岸に位置する世界最大のLNG生産・輸出拠点で、世界のLNG供給量の約20%を占めている。
ラアス・ラファーン工業都市はこれに先立ち、中東戦争の局面でイランのドローン攻撃により大きな被害を受け、3月からLNGの生産を停止していた。当時、カタール当局は、この攻撃によって同国全体のLNG輸出能力の約17%が減少したとして、「不可抗力」を宣言し、施設の復旧には3~5年を要するとの見通しを示していた。
ただ、今回の事故によってカタールのLNG輸出再開時期が遅れることはないとの見方も出ている。ブルームバーグ通信によると、空の運搬船4隻がホルムズ海峡を通過し、ラアス・ラファーン港へ向かっているという。ブルームバーグ通信は16日、関係者の話として、カタールがホルムズ海峡の開放後2カ月以内にLNG生産量を平常時の80%まで回復させることを目標としていると伝えた。













コメント0