
ドナルド・トランプ米大統領は24日(現地時間)、イランとの戦争費用など計876億ドル(約14兆1,600億円)規模の追加支出を承認するよう議会に要請したと、米ニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じた。
行政部が議会に送った書簡によると、要請額の大部分である約700億ドル(約11兆3,000億円)は、紛争期間中に国防総省が支出した「作戦費用」の補填に充てられるという。
この要求には、米国の農民のための110億ドル(約1兆8,000億円)、中央アフリカのエボラ出血熱の流行対応のための14億ドル(約2,263億3,300万円)、ニューヨーク市ペンシルベニア駅の補修工事完了のための10億ドル(約1,600億1,000万円)も含まれている。
下院歳出委員長のトム・コール共和党下院議員と、歳出委員会国防小委員長のケン・カルバート共和党下院議員は、政府の予算要請を前向きに検討するよう議員らに促した。
しかし、この要請は上院では実質的に最初から廃案同然とみられている。
上院では法案成立のために60票以上の賛成が必要だが、民主党議員のほぼ全員が戦争に反対しており、戦争資金の支援にも賛成しない意向を示しているためである。
米上院歳出委員会の民主党筆頭理事パティ・マレー上院議員は、「この政権は、イラン戦争の目的と正当性に関する基本的な質問にも答えられておらず、最も基本的な費用情報すら提供していない」とし、政府の要請は「大統領の破滅的な戦争費用を賄うためのものにすぎない」と批判した。
下院・上院の両院とも共和党が多数を占めているが、ここ数週間トランプ大統領に対し戦争停止を求める決議案を採決している。下院は3日にトランプ大統領の戦争権限を制限する決議案を採択し、上院も23日に戦争権限決議案を可決した。両院とも一部の共和党議員が民主党に賛成に回ったことで成立した。
また共和党議員の一部は、中間選挙を前に政治的に不人気な戦争に数百億ドル規模の資金を投入することには賛成できないと述べている。
行政部と一部の共和党議員は、民主党を迂回して追加の軍事資金を承認する方法として、フィリバスター(議事妨害)の影響を受けない予算手続きである「和解手続き」を利用し、3,500億ドル(約56兆6,000億円)の新たな軍事資金を推進する案を検討している。
しかし、これを実現するには共和党議員のほぼ全員の支持が必要であり、一部の共和党下院議員がすでに反対を表明している。













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