民間航空機の運航が厳しく制限される首都中心部で起きた異例の事故

中国・北京市中心部で、軽飛行機が市内最高層のビルに衝突し、操縦士が死亡、建物内にいた13人が負傷したと伝えられた。民間航空機の運航が厳しく制限される北京で起きた異例の事故を受け、中国当局は原因の調査に着手した。今回の事故を機に、低高度航空機の運航安全管理に関する点検も強化される見通しだ。北京で航空機の墜落事故が発生したのは、2022年に観光用ヘリコプターが墜落し、操縦士2人が死亡して以来、約4年ぶりとなる。
27日、ロイターなどによると、北京市朝陽区当局はSNSを通じて「26日午後5時55分(現地時間)、朝陽区東三環路の上空を飛行していた単発2人乗りの軽量スポーツ航空機が、北京市で最も高い建物である中国尊(中信大厦、CITICタワー)の外壁に衝突した」と発表した。「事故機には操縦士1人だけが搭乗しており、操縦士は現場で死亡した」とも説明した。建物内にいた13人は破片などで負傷し、病院で治療を受けているという。ただ、具体的な事故原因や経緯については明らかにしていない。
事故が起きた中国尊は、高さ528メートル、地上108階の超高層ビルで、北京市を代表するランドマークだ。北京中心業務地区(CBD)に位置し、紫禁城から約6キロメートル、中国の最高指導部の執務施設が置かれた中南海にも近い。今回の事故では外壁の大型ガラスパネル2枚が脱落して穴が開いたが、構造上の大きな損傷はないとみられる。

中国当局は、航空機の飛行経路や機体の状態などを中心に調査を進めているとみられる。こうした中、ロイターが世界の航空機追跡サービス「フライトレーダー24」のデータを分析した結果、事故機は登録記号「B-12PP」の中国製「サンワードSA60Lオーロラ」だったことが分かった。この航空機は事故の約25分前に北京北東部から離陸し、数回にわたって旋回飛行を行った後、約50キロメートル離れた中心部方向へ移動した。午後5時55分、朝陽区上空で航跡が途絶えた。
中国のSNSには事故直後から、登録記号が記された機体の残骸写真が拡散している。2024年に公開されたプロモーション動画では、同じ登録記号の航空機が、北京市に拠点を置く東時双悦(北京)通用航空の所属機として紹介されていた。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)も、この航空機は同社の所属機だったと報じた。
東時双悦(北京)通用航空は、北京市郊外の平谷区を拠点に、低高度での遊覧飛行、操縦体験、航空教育プログラムなどを運営してきた。しかしロイターは、事故当時に同社が実際に事故機を運航していたか、操縦士が同社に所属していたかは確認されていないと伝えている。















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