毒殺認定受けた追加措置、ロシア人科学者らも制裁対象に

欧州連合(EU)はロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の毒殺事件に関連してロシア人6人を追加制裁の対象とした。今回の措置は今年2月に英国、フランス、ドイツ、スウェーデン、オランダが共同調査の結果、ナワリヌイ氏が猛毒物質エピバチジンによって殺害されたと発表して以来、初めての追加措置となる。
ロイター通信によると、EU理事会は3日(現地時間)の声明で、毒性物質の開発や研究に関与した科学者や研究者ら6人を制裁対象に追加したと発表したという。EUは彼らがナワリヌイ氏の死亡につながった化学物質の開発に関与し、化学兵器計画とも関係していたと判断している。これにより、対象者のEU域内の資産は凍結され、加盟国への入域も禁止される。
猛毒物質エピバチジンは南米に生息するヤドクガエルから発見された極めて強力な神経毒で、微量でも致死性を持つ物質とされる。英国と欧州4カ国は共同分析の結果、ナワリヌイ氏の体内試料からこの物質を検出したと発表するとともに、これを使用する能力と機会を有していたのはロシアの国家機関だけだったとの見解を示していた。
一方、ロシア政府は一連の疑惑を全面的に否定している。ロシア外務省は西側諸国は具体的な証拠を示していないとして「政治的宣伝だ」と反論した上でEUに対し、毒殺との主張を裏付ける科学的根拠を公表するよう求めた。
今回の制裁はEUが先月、ナワリヌイ氏への迫害や死亡に責任があると判断したロシアの判事や検察官、情報機関関係者らを制裁対象に加えたことに続く追加措置となる。当時EUはナワリヌイ氏の事件に加え、ロシアによるウクライナ侵攻を支援する関係者や影の船団(シャドーフリート)の運営に関与した人物らも制裁対象とし、ロシアへの圧力を一段と強めていた。













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