
イランとの戦争で活躍したドローン(無人機)である「MQ-9・リーパー」の多数が撃墜されたという。米ABCニュースは9日(現地時間)、イランとの戦争で最も価値ある戦力として浮上したリーパーの撃墜数が最大30機に達すると報じた。7日(現地時間)、イラン・イスラム革命防衛隊(IRGC)は米国の大規模空爆を受けた数時間後、バーレーンとクウェート内の米軍施設85か所を攻撃し、特にリーパー1機も撃墜したと発表した。
リーパーは前のモデルの「MQ-1・プレデター」と共に、ドローン時代の遠隔操縦による戦争を象徴する存在として知られている。特にリーパーは、空対地ミサイルのヘルファイアを搭載したまま、24時間以上にわたって滞空しながら任務を遂行することができるため、世界各地の対テロ作戦で最も致命的な兵器の一つとされている。

イランとの戦争でもリーパーは全面的に活躍した。5月、米空軍のケネス・ウィルズバック参謀総長は予算審議の公聴会で「リーパーが最も価値ある戦力として浮上した」とし、「我々は数多くの攻撃を実施してきたが、どのプラットフォームもドローンには及ばない」と強調した。さらに「リーパーが隠れた英雄の役割を果たした。操縦士を危険にさらすことなく、高い作戦効果を発揮した」と付け加えた。
問題は、リーパーの破壊による莫大な予算の損失と追加生産の可否だ。報道によると、リーパーは各種センサーと武装を含めると1機あたりの価格が3,000万~5,000万ドル(約48億5,000万円~80億8,200万円)に達する。そのため30機が失われた場合、約10億~15億ドル(約1,616億3,500万円~2,424億5,300万円)が消失したことになる。これは米空軍が運用していた全リーパーの約20%に相当する。さらに、製造元の防衛企業ゼネラル・アトミックスが昨年、生産設備を閉鎖したため、失われた戦力を短期間で回復することは不可能だ。

これに先立ち、米空軍がリーパーの最後の調達契約を締結したのは2020年だった。その背景には、戦争の様相が変化したことがある。速度が遅くステルス機能のないリーパーは、アフガニスタンやイラクなど防空網のない地域では最高の武器だったが、イランのように防空網を備えた地域では容易に撃墜される弱点がある。
リーパーは全長11m、翼幅20mで戦闘機に匹敵する大きさを誇る。最高速度は482km/h、最大の飛行高度は約1万5,000mに達する。最大約1.7トンの武装が搭載でき、主な武装は空対地ミサイルの「AGM-114・ヘルファイア」とレーザー誘導爆弾「GBU-12」である。特に高高度から飛行音なしに接近し、数十km離れた標的を識別して奇襲できる。














コメント0