「もう米国には頼らない」欧州12カ国が進める“8兆円の巨大構想”

英国、フランス、ドイツなど欧州12カ国は、独自の「長距離精密攻撃(Deep Precision Strike)」ミサイルを共同開発する。
この共同開発プロジェクトは英国が主導し、米国は参加しない。500億ドル(約8兆800億円)を投じ、今後10年以内に最大2,000キロ先の目標を精密攻撃できるミサイルの開発を目指す。
7日(現地時間)、英首相官邸によると、キア・スターマー英首相はこの日、トルコ・アンカラで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、長距離精密攻撃ミサイル開発プロジェクトを正式に発足させる予定だ。
欧州12カ国は今後10年間で、長距離精密攻撃能力の構築に500億ドルを投入する。少なくとも300キロ先、状況によっては2,000キロを超える距離にある目標を精密攻撃できる能力の確立を目指す。
英紙デイリー・テレグラフによると、この長距離精密攻撃ミサイルは、離陸準備中の敵爆撃機を先制攻撃したり、敵の軍需生産施設を遠距離から攻撃したりする用途が想定されている。
スターマー首相は、「英国と同盟国の安全を守るという決意は揺るがない」としたうえで、「そのためには、より強固で、より欧州主導のNATOを築くために一歩前進しなければならない。英国主導の今回のプロジェクトは欧州の同盟国を結束させ、NATOが今後も安全保障に貢献し続けることにつながる」と述べた。
デイリー・テレグラフやBBCによると、この計画は米国製兵器システムへの依存を低減する構想の一つとされる。特に、ドナルド・トランプ米政権がロシア抑止を目的としたトマホーク巡航ミサイルのドイツ配備計画を撤回したことを受け、計画は大きく前進した。英国、ドイツ、フランス、オランダ、ウクライナなどが参加する予定だ。
一方、英国とドイツは射程2,000キロ以上の地上発射型ミサイルの共同開発計画も進めている。両国はイタリア、フランス、ポーランド、スウェーデンとともに、さまざまな射程の長距離ミサイルを共同設計・開発する「欧州長距離打撃アプローチ(European Long-Range Strike Approach)」にも参加している。













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