
香港の50代主婦が隣家のエアコン室外機に排泄物を繰り返し投げつけた疑いなどで有罪判決を受けた。女性側の弁護人は問題の物質が大便ではないと主張したが、裁判所は、それを判別するのに専門的な知識は必要ないとして、この主張を退けた。
明報、香港01、サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)など香港メディアによると、香港東區裁判法院は排泄物を投げつけたなどの疑いで起訴された主婦A被告(59・女)に最近、有罪判決を言い渡した。
A被告は2025年6月6日から7月13日にかけ、自身が居住する建物の隣家のエアコン室外機に汚物を投げつけたとされる。また、同年5月31日には建物の廊下に設置されていた隣家の防犯カメラを破損したとして起訴された。
公判ではA被告の犯行シーンとみられる映像が公開された。
まず防犯カメラ破損疑惑に関連して、被害者の交際相手がカメラを設置してから7分後にA被告の姿が映っていた。映像にはA被告が地上に人がいるか確認しようと窓の外を見た後、窓枠の方に手を伸ばし、慌ててその場を離れる様子が映っていた。直後に大きな衝撃音が聞こえたが、この音が発生するまでにかかった時間はカメラが15階から1階に落下するのにかかる時間とほぼ一致していた。
A被告の弁護人はA被告が窓を開けようとしただけであり、カメラがきちんと固定されていなかったためその際に落下したのだと主張した。しかし裁判所はカメラが設置された場所がA被告の自宅の下の階であったため、そこまで行って窓を開ける合理的な理由がなかった点、そして映像の中のA被告の行動が異常であった点を根拠にA被告がカメラを破損したとみるのが合理的だと判断した。
排泄物を投げつけた疑いについても映像証拠が提出された。2025年6月6日から7月13日までの5週間、A被告のアパートの窓側を撮影した映像には、合計10日間の夜にA被告のアパートの窓から伸びた手が隣家のエアコン室外機に正体不明の液体を注ぐ様子が映っていた。
A側の弁護人は▲映像の中の手がA被告のものである証拠がなく、▲投げつけられた物質を検査しない限りこれを大便などの排泄物と断定できないと主張した。
これに対して裁判所は犯行があった時間帯にA被告の自宅には本人以外に誰もいなかったとみられ、第三者による犯行とは考えられないと判断した。また、エアコン室外機に捨てられた悪臭のする物質が排泄物かどうかを見分けるのに、専門的な知識は必要ないと指摘した。特に被害者が看護師であるため、物質の色や臭いだけで排泄物かどうかを十分に判別できたはずだと判断した。
A被告側は、前科がないことに加え、普段から拾得物を届け出るなど模範的な市民として生活してきたと主張した。また2022年から精神科治療を受けていることを明らかにし、量刑にあたり、この点を考慮するよう求めた。
保釈中のA被告に対する判決は8月21日に言い渡される予定だ。
















コメント0