米イラン戦争が“中東大戦”へ飛び火か...紅海封鎖を警告するフーシ派、サウジ連合軍と「衝突寸前」

米国は20日(現地時間)、イランに対して10日間にわたる大規模空爆を行った。イランも「全面戦争」を宣言し、中東諸国を狙った報復攻撃を続けた。イランの支援を受けるイエメンの武装組織フーシ派による紅海封鎖の動きに対し、サウジアラビアが主導する連合軍も強力な対応方針を示したことから、米国とイランの戦争が「中東大戦」に発展する兆しも見えている。

米中央軍はこの日、「最高司令官(米国のドナルド・トランプ大統領)の指示に従い、イランを対象とした新たな空爆を開始した」とし、「ホルムズ海峡で商船を攻撃するイランの軍事能力を弱体化させるためのものだ」と述べた。米国は核施設のあるエスファハーンやエネルギー拠点のゲシュム島をはじめ、チャーバハールやバンダレ・アッバース、シリクなどイラン全土の要所を広範囲に攻撃した。トランプ大統領は最近、米兵3人がイランの攻撃で戦死したことについて、「イランが米兵1人を殺害するたびに、その代償を何倍にもして支払わせる」と警告した。
イランのマスウード・ペゼシュキヤーン大統領は「今、イランは全面戦争の真っ只中にある」とし、「国益を守るため最後まで戦い抜く」と述べた。イランは米国の空爆に対する報復として、クウェートの米軍基地やエネルギー・淡水化施設を標的攻撃した。イラン軍は「地対地ミサイルを使用し、クウェートのキャンプ・アリフジャンに駐留する米軍の装輪式自走多連装ロケット砲『HIMARS』を攻撃した」と発表した。ホルムズ海峡では船舶の被害が相次いでいる。21日までオマーン沿岸ではタンカー1隻が発射体に撃たれ、3隻の船舶では火災と爆発が相次いだ。全てイランの攻撃を受けたとみられている。
フーシははこの日、世界の海運会社にメールを送り、「サウジアラビアの全ての港で船舶貨物の積み下ろしを禁止する」とし、「どの位置でも標的になる可能性がある」と警告した。事実上、サウジアラビアの港の利用を控えるよう脅迫の度合いを強めたものだ。サウジアラビアが主導する連合軍のトゥルキ・アルマルキ報道官は「統合作戦の司令部はバブ・エル・マンデブ海峡を通過する商船を保護するため、国際人道法と海洋法に関する国際連合条約(UNCLOS)に則った措置を講じている」とし、「フーシ派の全ての脅威は、国際法を公然と違反する行為であり、海賊行為だ」と述べた。
バブ・エル・マンデブ海峡は、紅海からアラビア海へと続く要衝で、サウジアラビアはイランによるホルムズ海峡の封鎖以降、この航路を原油輸出の代替経路として利用してきた。フーシ派の封鎖によってバブ・エル・マンデブ海峡の通行に支障が出れば、世界のエネルギー供給網に相当な衝撃が避けられないとの見方が出ている。
中東の緊張が高まる中、パキスタンやカタールなどの仲介国は水面下で外交チャンネルを動かしている。イランのイスカンダル・モメニ内相は、パキスタンのイスラマバードを訪れ、パキスタン当局者と会談したと伝えられている。ロイター通信は匿名のイラン高官を引用し、仲介国がイランに米国との10日間の休戦案を伝えたと報じた。米メディアのアクシオスも、米政府が仲介国から伝えられた10日間の休戦案を検討中だと報じた。休戦案には双方が交戦を中止し、ホルムズ海峡を開放した後、今後の海峡通行の方法について協議する内容が含まれていると伝えられている。















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