
ドイツ最大の防衛企業ラインメタルと衛星メーカーOHBが、ドイツ連邦軍向け衛星通信網構築事業の入札に共同で参加する案を協議していると、英フィナンシャル・タイムズ(FT)が26日(現地時間)報じた。
FTによると、ドイツ当局は低軌道(LEO)軍事衛星通信網の整備に向けた入札公告の準備を進めており、契約規模は数十億ユーロに達する見通しだという。ラインメタルとOHBの共同入札に関する協議は現時点では初期段階にあると関係者は述べている。
この報道を受けてOHBの株価は一時28%急騰した。
FTは、ドイツ政府が昨年、軍事宇宙技術分野に350億ユーロ(約6兆4,175億829万4,940円)を投じる方針を打ち出したことを背景に、欧州の防衛・宇宙関連企業が収益性の高い大型契約を巡って競争を激化させていると指摘した。
またFTは「欧州連合(EU)最大の国家であるドイツは、自国の軍事能力を迅速に強化するとともに米国への依存度を引き下げようとしている」と分析した。
関係者の間では今回検討されている低軌道衛星通信網を「ドイツ軍版スターリンク」に例える声も出ているという。
スターリンクはイーロン・マスク氏率いる宇宙企業スペースXが運営する低軌道衛星通信サービスで、9,000基を超える衛星によってインターネット接続を提供している。スターリンクは特にロシアの侵攻を受けたウクライナで、軍の重要な通信手段として活用され、その軍事的価値が改めて注目された。
一方で、マスク氏や米国への依存を警戒する国々の間では、独自の通信網構築を目指す動きが強まっているとFTは伝えている。
ラインメタルはこれまで戦車や火砲、弾薬の製造を主力としてきたが、ドイツ政府の国防予算拡大を追い風に事業領域を拡大している。昨年には最大20億ユーロ(約3,667億5,489万8,037円)規模の宇宙関連事業の契約を初めて獲得した。
ラインメタルはウクライナ戦争の勃発後、株価は急上昇し、昨年には高級ブランド大手ケリングを抜いて欧州主要株価指数「ユーロストックス50」に組み入れられている。













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