
中国の習近平国家主席は、訪中したドイツのメルツ首相と会談し、両国の協力強化を呼びかけるとともに、多国間主義と自由貿易体制を共に守る必要性を強調した。
25日、国営新華社通信によると、習主席は同日午後、北京の釣魚台国賓館でメルツ首相と会談した。習主席は「中国とドイツはそれぞれ世界第2位、第3位の経済大国であり、両国関係は単に両国の利益にとどまらず、欧州と世界にも重要な影響を及ぼす」と述べた。続けて「第2次世界大戦終結以降、最も深刻な国際秩序の変化を経験している現在、両国は戦略的なコミュニケーションと相互信頼をさらに強化し、全方位的な協力関係を持続的に発展させていくべきだ」との認識を示した。
また「両国は互いに支え合う信頼できるパートナー関係を維持すべきだ」とし、「中国は平和発展の道を堅持しており、中国式現代化を実現する能力と自信を備えている」と発言。その上で「ドイツをはじめ世界各国と発展の機会を分かち合う考えだ」と語った。さらに「ドイツが中国の発展を客観的かつ理性的に捉え、中国に対して前向きで実務的な政策を推進することを望む」とし、両国関係の安定的かつ長期的な発展を図ることに期待を寄せた。
習主席は「急変する国際情勢の中、中国とドイツは国連の中核的役割を守り、その主導的役割を再び活性化させる必要がある」とし、「多国間主義の守護者、国際法の実践者、自由貿易の擁護者、連帯と協力の促進者として先頭に立つべきだ」と強調した。続けて「中国は欧州の自立と能力強化を支持する」とし、欧州側が中国と同じ方向へ進み、戦略的パートナー関係を守ることで、世界の平和と発展により大きく貢献することを望むと付け加えた。
これに対し、メルツ首相は「ドイツは中国との関係を重視しており、『一つの中国』政策を確固として支持する」と表明。「中国と共に友好の伝統を継承し、相互尊重と開放的な協力を促進することで、両国の包括的戦略的パートナーシップを引き続き深化させていきたい」と応じた。
メルツ首相はまた「ドイツ企業は中国市場を極めて重要視している」とし、「中国との協力をさらに深め、相互利益に基づく協力と共同発展を実現することを期待する」と強調した。続けて「国際情勢が深刻な変化を経験する中、独中はこうした世界的課題に共同で対応する重要な責任を負っている」とし、自由貿易を守り、保護主義に反対する姿勢を鮮明にした。
両首脳はウクライナ情勢についても協議した。メルツ首相は習主席に対し、戦争終結に向けた取り組みに参加するよう求めた。これに対し習主席は、中国の原則的立場を説明し、「核心は対話と交渉を通じて解決策を模索することだ」と指摘。また「全当事者が平等に参加できるよう保証し、平和の基盤を築き、それぞれの合理的な懸念に十分配慮することで平和への意思を強化し、共同の安全保障を実現することによって持続可能な平和体制を構築しなければならない」と強調した。
メルツ首相は25日から26日まで中国を訪問する。北京のメルセデス・ベンツ工場を訪問した後、26日には中国ハイテク産業の中心地である杭州へ移動。ヒューマノイドロボット企業のユニツリーやドイツのシーメンス関連施設を視察した後、帰路に就く予定だ。今回の訪中には、メルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、バイエル、シーメンス、アディダスなど主要ドイツ企業の経営陣約30人も同行している。














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