
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ロシア最大規模の国家行事である戦勝記念日の軍事パレードに出席し、公の場に姿を現した。
ただ、今回の式典に出席したプーチン大統領をめぐっては、健康状態への憶測が改めて広がっている。
10日付のニューヨーク・ポストなどによると、前日にモスクワの赤の広場で行われた戦勝記念パレードに出席したプーチン大統領について、以前より顔がむくんで見え、疲弊した表情が確認されたとして、健康異常説が改めて取り沙汰されているという。
戦勝記念日は、第2次世界大戦で旧ソ連がナチス・ドイツに勝利したことを記念するロシアの重要な国家行事だ。
この日、プーチン大統領は演説を行い、ロシア軍兵士らを鼓舞した。ウクライナ戦争には直接言及しなかったものの、特別軍事作戦に従事する兵士たちが北大西洋条約機構(NATO)全体の支援を受ける勢力と対峙しているとして、軍への支持を訴えた。
一方、式典後のオンライン上では、プーチン大統領の外見の変化をめぐる反応が相次いだ。一部の親ウクライナ系アカウントは、顔が以前より腫れぼったく、苦痛をうかがわせる表情だったと訴えた。あるユーザーは「プーチンの顔に何が起きたのか」と投稿し、別のユーザーも式典中の写真を共有して健康上の問題を示唆した。
今年の戦勝記念パレードが例年より規模を縮小して行われた点も注目された。海外メディアは、装甲車両や弾道ミサイルなど一部重火器の展示が減少し、式典の時間も比較的短かったと伝えている。さらに、プーチン大統領周辺の警備体制も例年以上に強化されていた。
ロシア当局は、ウクライナによる長距離ドローンやミサイル攻撃の可能性に備え、モスクワ周辺の警備を大幅に強化したとされる。一部地域ではインターネット接続が制限されたとも伝えられている。
一部の親ウクライナ系アカウントの間では、プーチン大統領が例年は無名戦士の墓まで徒歩で移動し献花してきたが、今年は防弾車両を利用したとの指摘も出ている。ただし、こうした憶測に対しクレムリンが公式に見解を示した事実はない。
プーチン大統領の健康異常説は以前から繰り返し浮上してきた。2022年にはロシアの独立系メディアを中心に甲状腺疾患の治療を受けているとの疑惑が報じられ、その後も公の場での歩き方や表情、手の動きなどをめぐり様々な憶測が続いてきた。しかし、ロシア政府は一貫して健康異常説を否定している。
今回の戦勝記念式典は、ロシアとウクライナの緊張が続く中で開催された。式典前後には一時停戦や捕虜交換の可能性も取り沙汰されていた。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアがパレードを開催できたのはウクライナ側が攻撃を自制したためだと述べている。
1952年生まれのプーチン大統領は、2000年の大統領選で初めて政権を掌握して以降、首相時代を挟みながら現在までロシアの権力中枢に君臨し続けている。今年73歳となるプーチン大統領には、長期政権とともに健康状態をめぐる憶測が絶えない。
















コメント0